講師業と一見関係なさそうで実は深い関係があるのですが、「達人のワザを盗む」というのを趣味にしてます。

「盗む」というと穏やかじゃないけど、要するに、その道の達人とそうでない人を分けているものは何かという「違いを生み出す違い」を見抜くと言うこと。

ね?こうなってくると、講師と関係あるでしょ?「違いを生み出す違い」が分かれば、それを身につけてもらうためには講師として何をすればいいか、が考えられるから。

もっとも、この場合、講師としてセッションをデリバリしている中の動作ではなく、むしろカリキュラムの設計の方に関連が大きいわけですが。今計画している講師養成講座では、そこまで踏み込まないつもりだけど、もしも希望者が多ければ「教えたいことを教育コンテンツに落とし込む」という講座もやりたいと思います。

ケースを使ってワークショップ形式でやれば面白そう。

さて、本題。今日の「達人のワザを盗む」は、美容師さんの一流とそうでない人を分ける違いは何かを調査しました。答はズバリ、

 コミュニケーション力

意外?

実は何人もの美容師さんに聞いているんだけど、共通しているのは、「相手の言葉にならないニーズをくみ取ってあげる力」が大事だと言うこと。

たしかに、髪型の指定って難しいよね。男性の場合、そもそもが語彙がないこともあるわけで。「ここ、レイヤーにして」とか、「シャギーを入れて」とか言ってる男性って見たことないしね。

なので、髪を切りに来た人が何を望んでいるかを、うまく探りを入れながら(質問しながら)ひきだしていくのが、達人のナンバーワンプライオリティとのこと。逆に言えば、それをカットでどう実装していくかは、二番目・三番目になるらしいんですね。

となると、美容師の養成のためには、コミュニケーション力をアップするためのカリキュラムが必要だよな…、と発想が広がります。実際のところは、どうなんでしょう?もう既にやってるのかな。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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