柏の葉ららぽーとのZoomイベントに登壇させていただいたので、報告します。地元のせいもあり、「街の価値」について考えさせられました。
柏の葉ららぽーとでのZoomの使い方講座
こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。先日、ショッピングモール「柏の葉ららぽーと」でのイベントに登壇させていただきました。
テーマは、「今更聞けないZoomの使い方」。30分という短い時間ですが、Zoomの機能の紹介とともに、「なぜ、いま、Zoomが流行っているか」の解説もしました。
ショッピングモールのイベントという性質上、アンケートはとっていませんが、その場の雰囲気からはなんとなくみなさま喜んでいただけた感じ。普段は自社のセミナールームから配信しているので、機材が若干心配でしたが何となりました。
昔は荒れ地だった柏の葉キャンパス
この柏の葉ららぽーと、実は私の実家からすぐ近く。正月など帰省したときにはショッピングを楽しんでいるので、地元感アリアリです。家族との会話もこんな感じ。
「今度柏の葉ららぽーとで講師をやることになってさー」
「へ~、どこでやるんだろう?GAPの前に広場があったけど、あそこかな?」
まさにその広場で、そこで自分が講師をやるというのも不思議な感覚でした。
ただ、実は柏の葉ららぽーとというのはごく最近できた商業施設。実は柏のこのあたりは、昔は米軍基地の跡地があったのです。Wikipediaでチェックしたら「キャンプ・トムリンソン」と言っていたらしいですね。
運用されていたのは1970年代までで、以降は草が伸び放題の荒れ地になっていました。もうね、いまの姿からは想像つかないのですが、あまりの荒れ果てように、「ヤバイ」空気が漂っているくらい。近所の子どもも、入ったら二度と出てこれないような薄気味悪さがあって立ち入ることはなかったくらいです。
コミュニティ意識が街の価値を上げる?
ですから、柏の葉キャンパスというのは、街自体がきわめて新しいのです。いまはマンションがたくさん建っていますが、住民の方々はせいぜいが10年ぐらいしか住んでいないでしょう。
そうすると、「コミュニティ感」はないんですよね。街自体はキレイ出し交通の便はいいのですが、生活感がないとでもいうか。イメージとしては、筑波学園都市のできた当初のような感じでしょうか。
そうすると、実はららぽーとという商業施設は、大きな可能性を秘めているのではないかと個人的には思っています。誰もが立ち寄る場所ですし、本屋や楽器屋を含めて文化/情報の発信源でもあります。「ららぽーと発」のコミュニティ作りができると、柏の葉にとって大きな財産になりますね。
というのは、いま、「アフターコロナ」の時代は、住民同士の協力が問われているから。それも理念的なものではなく、もっと実際的な話で。
アメリカでの話になりますが、その地域の「民度」が、街の価値を決めるんですって。どういうことかというと、コロナのクラスター化を防ぐためには、住民同士が「三密」を避けるように行動する必要があるわけじゃないですか。ところが、民度が低いエリアだと、この協調行動ができないのだとか。
なんとなくイメージとして分かりますが、立ち飲み屋で「うぇ~い」とかおだをあげている人がたくさんいる感じでしょうか。そうすると、コロナの被害も大きくなって、実際に、コロナによる死亡者数は貧困地域の方が多いなんて説もあるくらいです。
逆に、住民の意識が高くて協調行動をとれるところは、コロナによる被害を最小限度に抑えられる可能性が高まります。そんな地域が人気になるのは当然で、地価も上がれば街としての価値も高まります。
これからは、インフラやハード面ではなく、「民度」の高さやコミュニティ意識が住みやすい街とそうでないところを分けていく世界になるのでしょうね。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。