LMS(Learning Management System: ラーニング・マネジメント・システム)で世界を二分するシェアを持つMoodleの話を昨日書いたところ、今日はもう一方の雄、Blackboardの話題です。なんでも親会社が売却先を探しているとかで、お値段3,600億円。いっそウチの会社で買収するか、ぐらいの値付けですね(笑)。何でもこの算定基礎は、EBITDAのマルチプルで16-17倍を想定しているとのことです。

これだけ聞くとお高く感じますが、運営元いわく世界のトップ大学の80%を顧客として押さえているそうで、これは圧倒的な魅力でしょう。毎年学生さんは流入してくるし、スイッチングコストは高いしで、「オイシイ」ビジネスになること間違いなし。Udemyとの提携など、EdTechに本腰入れだしたベネッセさんがお買い上げいただくとかないですかね?2015年3月期の決算書を見ると現金が積み上がっているみたいですし。

と言いつつ、実はBlackboardの顧客基盤も盤石ではないのかも、というのがユーザー視点からの希望も含めた観測。それこそUdemyをはじめとしたMoocsの動きを見ていると、受講者がお互いに教えあうというコミュニティ形成を指向しているように見えるんですよね。たしか、コミュニティの中で言いはたらきをしてくれた人にはバッヂをあげるみたいなゲーミフィケーション的な仕掛けもあったはず。

もしも、大学本体の方も同じ流れにあるならば、「教える」、「学ぶ」という二分法的な世界観を持ったBlackboardは、自ら変革して行かなくては徐々に勢いを失っていくかもしれません。

blackboard lms photoPhoto by Jimee, Jackie, Tom & Asha