パワハラする人の共通項で注目された「ダークトライアド」という性格特性。でもいま、見直しの機運が高まっているようです。

ダークトラアド=キャベリアニズム x サイコパシー x ナルシシズム

まずはダークトライアドの定義から。これは、

  • マキャベリアニズム
  • サイコパシー
  • ナルシシズム

という特性を持った性格、となります。

なんとなくイメージは分かりますよね。職場にいる邪悪な「アイツ」のことだとピンとくる方も多いはず。

そしてこのダークトライアドが注目を集めたのは、パワハラをする人は、まさにこれと指摘されたことがキッカケです。

フレームワークとしては稚拙なダークトライアド

でも、個人的にはこのダークトライアド、ピンときませんでした。だって、「マキャベリアニズム」って測定できるの?って疑問に思いますよね。

しかも、この3つの要素って実は相関関係が高くて、ナルシシズムでサイコパシーだからマキャベリアニズムになっていると考えられます。

なので私は、こんなツイートをしたことがあります。

そしたらやっぱり、学問の世界でも見直されてるそうじゃないですか。

ダークトライアドではなくアンタゴニズム

詳しくは鈴木祐三のブログに譲りますが、

あいまいすぎて、結局よくわからない

とのこと。そりゃそうだ。

そして、ダークトライアドに変わっては「アンタゴニズム」という性格特性が提唱されている、と。

津野香奈美先生のパワハラ上司を科学する (ちくま新書 1705)を踏まえると、

アンタゴニズム x 外向性

がパワハラする人の共通点とまとめた方がすっきりしますね。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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