貸し会議室のアットビジネスセンターは当社でもタマに利用させてもらっていますが、その創業社長である大竹先生のご著書、ストックビジネスの教科書を読みました。「ハラル・ジャパン協会」のお話は大竹社長から直接伺っていたものの、本書でその裏側をけっこうセキララに書かれてますね。創刊した雑誌が大失敗とか、書いちゃっていいのかな、なんてネタまで。

本全体の内容としては、書名の通りいかに「ストックビジネス」を構築するかという話です。具体的には、ストックビジネスを

  • 継続的にお金が入る
  • 売ることができる(事業売却することができる)

と定義したうえで、

基準の収益 x 増加数 x 維持率

という「黄金律」を最大化するための方法論が説明されています。

そのビジネスはストック型?フロー型?

当社のように研修やセミナーを売り物にしていると、典型的な「フロー型」、すなわちストックビジネスとは真逆になってしまっているので、耳にいたいところがたくさんありました。たとえば、

フロービジネスとは、オフェンス(新規開拓)重視型のビジネスモデルで、ストックビジネスとは、ディフェンス(継続)重視型のビジネスモデルです。

という説明(176p)。

当社はリスティング広告を使って継続的にセミナー集客できるというモデルを構築しているものの、それだけだとやはり限界があるんですよね。やはり継続する形にしないと、なかなかビジネスが安定しないので。

そうは言っても簡単ではないストックビジネス

ただ、そうは言っても継続的にお金が入るモデルの構築も難しさはあって、

「ストックビジネスは経年劣化する」ことと、「人間の飽き」というものの恐ろしさを痛感しました。

なんて書かれていると(192p)、一体どこから手をつけて良いものやら戸惑うところもあります。

結論としては、ちゃんと考えなければいけないんだろうけど、逆にあれこれ考えすぎてもいけないわけで、ストックビジネスを生むことを念頭においた上で、とにかくスタートしてみる。そして、その後はチューニングしながら進めていく、と言うのが正解なのでしょう。もちろんときには、冒頭に紹介したハラル・ジャパン協会の事例のように「仮死可」することも含めて。

以下、ストックビジネスを形成するようその中で特に重要だと感じたものをまとめました。

ストックビジネス収益シミュレーター

-ストック収益性ポテンシャル試算

–月間1契約の粗利

–月間新規契約数

–月間増加粗利

 

–継続単位

–継続率

–1年経過後の月粗利

–2年経過後の月粗利…

 

-3年経過後の利益

–契約件数

–月間間接人件費

–月間広告費

–月間その他経費

–月間経費計

–年間経費

–年間利益

8つの課金モデルと17のビジネスモデル

  固定課金 固定レンタル料課金 ロイヤリティ課金 認定料課金 消耗品購入 利用分課金 定期購読 積立課金
インフラ提供型
電話回線、ケーブルTV、プロバイダ
             
定期メンテナンス型
掃除用具レンタル
観葉植物レンタル
水槽レンタル
             
フランチャイズ型              
賃貸契約型              
定期購入型              
協会認定型              
レンタル、リース型(機器使用)              
ASP型
有料アプリ
情報共有サイト
             
スポーツクラブ型            
回数限定継続型
ディアゴスティーニ
               
会員制型              
消耗品購入型
ジレットモデル
             
教室型              
予約サービス型(不定期)              
サービス型(非コンタクト)              
セキュリティー型              
友の会型              


画像はアマゾンさんからお借りしました

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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