本日の日経に「MBA国内で取るなら 識者が薦めるビジネススクール」と題された記事がありましたが、若干違和感を感じますね。

とくに、「書籍などを読んで学びたいと思える先生が在籍している」というところはトリッキーで、本にいいことを書けるということと、対面での教育を有効にできるということは別な気がしています。究極を言えば、良い本があるならばその本を読めばいいわけで、むしろ選択の比重は対面の場でどのような影響を与えてくれるのか、にあるべきでしょう。てか、今の時代に本当に「良い本」を出版できるのか、という疑問もあるしね。

いやね、実際あるんですよ。「入学したら、想像してたのとぜんぜん違いました~」って悩みが。せっかく「国内の」ビジネススクールを考えるんだったら、実際に訪問したり卒業生に会うのは簡単なわけで、目で見て肌で感じた方が間違いない選択だと思うんですよね。かなり高額なお買い物なわけだし。

ちなみに、7月15日発売の日経キャリアマガジンでは、社会人の大学院ランキング2016が掲載されるそうです。以前も書いたけど、ランキングはビジネススクール側には「痛し痒し」なわけですから、そんな観点も持って裏読みしてみると面白いですね。

あと、これは偶然じゃないとおもうんだけど、同日の日経「大機小機」欄は、「大学はどこへ行く」というコラムが掲載されていました。匿名の「与次郎」氏は、想像するに大学側の方じゃないかと思うんだけど、「良い大学が共通して持つ特質として『自由』と『独立不羈』の精神」、「そもそも真のリーダーシップとは金とは無縁のものだ」と宣言しているわけですよ。これって消費者側から見るとどうか、と考えてみると面白いですよね。だから日経はやめられない。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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