Moodle無料化

Blackboardが身売り先を探している

南米でEdTechが盛り上がっている

という記事を最近このブログでも書きましたが、その流れに沿っているんだか沿っていないんだか分かりませんが、飛び込んできたちょっとビックリのニュースが、BlackboadがMoodleを買収した、というもの。買収されたのは南米コロンビアに本社を置くNivel Siete (英語にするとレベル7という意味だそうです)。メキシコやペルーなどに200社ほどの顧客を持つとのことです。こういう風に、売却先を探している企業が買収をするというのは、いかにも米国ビジネスならではのダイナミックさを感じますね。

で、この記事を読んではじめて知ったのですが、Blackboadってこれまでも大型買収をくり返してきたそうですね。Remote-Learner UKとかX-Ray Analytics technologyというやはりEdTech系の会社を買収してきたとのことで、ひょっとしたらLearning Management SystemはBlackboardの一人勝ちと言うことになるのかもしれません。まあ、考えてみればこの手のインフラ系はビジネス的にも規模の経済が効くでしょうから経済的合理性はありそうですね。

ただ、これは想像ですが、Blackboardが狙っているのは「その次」だと思うんですよね。それは、教育におけるビッグデータ。どんなコンテンツを誰が見て、どのような教育効果が上がったかのデータを握ることは、これからの時代圧倒的な優位性を持つことになるはず。ということは、おそらく次はUdemyやCourseraなどの新興Moocs系のサービスとの合従連衡が起こるはず。

しばらくこの分野から目が離せません。

nivel siete photoPhoto by El Coleccionista de Instantes

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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