いまや企業研修でもすっかり定着した感がある、体を動かすアクティビティからビジネスに通ずる学びを得る学習スタイル。
ビジネススクールにいった方なら、オリエンテーションのときに「ハリケーンアイランド(Hurricane Island)」というのを体験したこともあるでしょう。
日本でその本格的な体験する施設、ライジングフィールド軽井沢を見学してきました。ウェブサイトから写真をお借りしますが、3メートルほどある壁を器具をほとんど使わず乗り越えたり、
10メートル上空の丸太の一本橋をわたったり、
チームとして力を合わせ、他のメンバーを信頼して成果を出すことになります。
あと、ウェブサイトの写真では分かりにくいのですが、フィールドのそばに100人ぐらい収容できるホールスペースがあるのが、実はありがたいですね。この手の研修は雨がふるとどうしようもないので、いざというときに屋内に移動できるのは、たいへん助かります。
結論としては、企業研修のロケーションとしてはかなり「あり」だと思います。
ただ、一方で、このフィールドを昔から知る人間にとってはちょっと寂しいところもありますが。そう、じつはここ、昔は「教育キャンプ場」と言って、良い意味で設備がないキャンプ場だったのです。せいぜいが水回りと竈があるぐらいで、料理をするにもマキに火をつけなければならないような。キャンプって、そういう不便な中で生活をする、その中で工夫があったりチームワークが養えるというところが醍醐味だと思うんですよね。
それが今や、グランピングって言うんですか?やたらと豪華な施設になってしまったのは、「う~ん」と言う感じ。
まあ、軽井沢駅から15分というロケーションの良さを考えると、キャンプ場の運営者側にとっては企業研修のニーズを取っていこうという戦略も分かります。なので、本格的なキャンプがやりたいときは、別のサイトを探すことにしましょう。
Photo by Sterling College
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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