以前の記事、「都立高校合同説明会での質問事項」が人気なので後日談を書いてみました。これから本格的な受験シーズンを迎える親御さんにとって参考になれば幸いです。高校受験のため、親ができることって何でしょうね…
AO受験にともなう「微妙さ」
こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパンの木田です。息子の高校受験ですが、結果としては偏差値60代前半の都立高校に推薦入学で決まりました。その学校も、息子自身が見つけてきたところで(自宅からは遠い)、結果としては学校説明会でいろいろと質問して回ったのは幸か不幸か無駄になってしまいました。
私は千葉県の公立校出身なので、推薦入学と聞いてもピンとこないのですが、最近の都立では一定割合で受け入れているみたいですね。面接、グループ討議、小論文だけで合否が出るので、最近の流行で言うとAO受験のようなものでしょう。
理論的背景としては、「ATC21Sの21世紀型スキル~4つの大分野と10の具体的スキル」に代表されるように、子供たちが大人になったときに必要とされるスキルは、受験勉強で得られるもののそれとは異なる、というものがあります。ところが、私のように社会人向けのスキル教育をやっている人間からすると、AO入試は微妙。少なくとも高校入試の段階においては、普通の受験の方が地力がつくのでいいと思うんですよね。結局、思考力の基礎を形成するのに知識詰め込みは必要だと思うんです。知識を詰め込む過程で体系化する経験が重要というのはあながちハズレではないでしょう。
実際、大学受験だから一概に比較にはならないとは言え、「【衝撃】東京理科大学が基礎学力テストの結果を公開して推薦入試組を公開処刑!「推薦の学生は極めてバカだから対処が必要」」なんて記事があるぐらいだし。
なので、息子の場合も、私個人としては推薦合格は微妙です。とは言え、受かったものを「止めろ」と言うわけにもいかず、「まあ、合格して良かったね」というのが正直な感想です。
高校受験のため、親ができることはペースメイキング
そんな一連の体験を振り返ってみて、子供の高校受験で親ができることって何だろう?と改めて考えてみました。結論としては、ペースメイキング。つかず離れずで、「今の時期、何をやるべきか」を提示するイメージ。逆に、がっつりコミットして、「勉強しろ、勉強しろ」と尻を叩くのは難しかったです。子供も言うこと聞かないし、こちらもイライラしてくるし。
その意味では、高校の合同説明会に行って質問をいろいろ考えたのも、まるで無駄ではなかったと思います、いや、思いたい。それをきっかけに息子が高校を選択するきっかけになったのであれば。
塾に行かせたのは正解
多少むりやりであっても、「うまくいったな」ことの一つは、塾に行かせたこと。中学3年生の春期講習からですから、ジャスト1年間。それまでも、いろんな塾に行かせていたのですが、長続きしないんですよね。すぐサボりやがる。最後にお世話になった塾は、厳しい塾長と息子の相性が良かったのでしょう、勉強が身になった感触があります。
これもまた、最初は「行きたくない」とゴネていたのを、なだめすかして行かせました。ただ、振り返ってみると、功を奏したのは親がむりやり行かせたからというよりは、タイミングの問題の気がします。ちょうど周りも本格的に受験モードに入るにあたって、息子自身が刺激を受けたというのが本当のところでしょう。この意味でも、やっぱりペースメイキングぐらいしかできない、というのが正直な感想です。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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