Zoomの最新情報をチェックするために、私は米Zoom社のブログを常にチェックしています。4月24日(金)付の米Zoom社のブログに「Zoom for Education: Top 10 Frequently Asked Questions (Zoomの教育利用:よくある10の質問)」から、ホワイトボード好きの人は必見の情報を紹介します。

Zoomでホワイトボードを使うためのKaptivo

こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。

実際の(物理的な)ホワイトボードを、Zoomで使いたい方、いますよね。もちろんZoomの中にも、画面上のホワイトボードがありますが、微妙に使いにくいところもありますし。

それを実現するのが、Kaptivoというガジェット。

使い方としては、ホワイトボードの上にこの器具を取り付けて、Zoom上の画面に共有できるというものです。

 share your notes on the whiteboard during video conferences with Kaptivo

単にカメラ機能だけでなく、ホワイトボードの盤面をpdfにして取り込むなどの機能もあるそうです。

Zoomのよくある10の質問

この、Kaptivoの紹介も含めて、もともとの記事も紹介します。米国発のZoomよくある10の質問は下記になります。

  1. Should I use Zoom Meetings or Zoom Video Webinars to host a class?  (遠隔授業をするためには、Zoom MeetingとZoom Video Webinarsのどちらを使うべきでしょう?)
  2. What are best practices for setting up a virtual classroom? (バーチャルクラスルームを設定するときのベストプラクティスは?)
  3. How do I ensure my classroom is secure? (どうやったらバーチャルクラスルームを安全な環境にすることができるでしょうか?)
  4. How do I take classroom attendance? (どうやって出席をとったらいいでしょう?)
  5. How do I see all my students on video? (どうやったら全参加者の顔が見えますか?)
  6. How do I set up breakout rooms? (どうやってブレークアウトセッションを設定するのですか?)
  7. How do I share my screen? (どうやって画面を共有するのですか?)
  8. How do I annotate? Who else can annotate? (どうやって字幕をつけることができますか?他の人に字幕をお願いすることはできますか?)
  9. What features are available on a Chromebook? (クロームブックでは、どんな機能がありますか?)
  10. Can I host and join meetings on a mobile device? (スマホを使って主催者になったり参加者になったりできますか?)

多くは、私がZoomのセミナーをやっていてもよく聞く質問です。あまり聞かれないのは8番と9番。字幕機能は、現状ではあまり使わないし聞かれません。ZoomもAPIを公開しているようなので、AIを使った自動字幕機能とつなげると便利なものでしょう。

その中で、Kaptivoを紹介しているのが、7番目の質問への回答です。

Screen sharing also allows you to share a secondary camera in a Zoom session. This means you can share from a doc camera, which is similar to an overhead projector. Check out our integration with Kaptivo, which allows you to capture and share content on a physical whiteboard digitally.

Zoomの画面共有では、2台目のカメラを使えます。書画カメラを使えば、プロジェクターと似たような運営ができます。Kaptivoと統合すれば、ホワイトボードをデジタル的に取り込んで共有できます。

やがて始まるZoom包囲戦

上記の10の質問の中から、もう一つ面白いのが9番。クロームブックはgoogle製のパソコンで、日本ではまだ認知率が低いのですが、米国では一定の地位を確保しているようです。とくに、価格の安さとメンテナンスのしやすさから、教育分野での導入が進んでいるような印象を受けます。

しかも、先日アナウンスがあったように、googleはWeb会議サービス「Google Meet」を無料で使えるように開放しました。おそらくgoogleは、リモート教育分野に本格的に力を入れてくると個人的には予想しています。

他にも、MicrosoftがTeamsでも攻勢をかけていますから、やがてはこの分野の覇権をめぐって、Zoom、google、Microsoftの激突が起こるかもしれません。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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