世界最大の人材育成コミュニティ、ATDのブログで「人材育成にコメディーが効く」という提言があったので、取り上げます。それが、「コメディ脚本から教育デザイナーが学べる、ストーリーテリングの驚くべき教訓 (Surprising storytelling lessons that instructional designers can learn from comedy writing?)」です。
著者のエミリー・アーモンドさんは、コメディの基本的な構造は、
AだがB
に集約されると提唱します。つまり、何か緊張感がある構成が笑いをもたらすと言うことでしょう。考えてみれば日本のお笑いでも、ボケとツッコミの間の緊張構造があるからこそ成立しているわけです。
そして、このような構成は、研修プログラムにおいても必要だというのです。具体的には、
_____ に奮闘する _____ についての物語
というのが、研修のモチーフにもあるべきとのこと。
たとえば、
DX推進に奮闘するあるビジネスパーソンについての物語
とか、
企業変革に奮闘する現場社員の物語
のような感じでしょうか。
このようなモチーフがある研修ならば、受講していても楽しいし、学んだことが頭の中に定着しそうですね。
この記事を書いた人

木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
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