米国では、「Zoom疲れ」に対する問題意識が高まっている気がします。現地の情報をレポートします。

米国で問題になるZoom疲れ

こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。米国では、「Zoom疲れ」とでも言うべき問題意識が高まっているようです。

先日もこのブログで「ハーバード式「Zoom疲れ」解決法」と題した記事を紹介しましたし、創業者Eric Yuan氏もインタビューの中でメンタルヘルスに関する問題に言及していました。

そして、最新情報によると米Zoomはメンタルヘルス向上に関する取り組みを本格的にはじめたとのこと。米国のNPO団体The American Heart Association(AHA)と提携し、メンタルヘルスを改善するためのプログラムを開始するのです。具体的には、”Happy Half-Hour Mental Wellness Webinar” (メンタルを向上させる30分間ハッピーウェビナー)の提供を、6月16日(火)から毎月配信します。

内容は、

fun, relaxing activities that will give them mental wellbeing strategies and tactics as they navigate a changing work environment.

楽しくてリラックスできるアクティビティで、変わりゆく職場環境に適応する戦略と戦術を身に付ける

とのことなので、肩が凝らない、でも実効性のあるものが期待されます。

Zoomに限らずリモートワークに疲れている

ちなみに、「Zoom疲れ」は、別にZoomに限ったことではありません。コロナウィルスの影響で家から働くことが多くなり、仕事とプライベートの境目がなくなることで、精神的な疲れが出ているとのこと。

この動画では、そんな状況に対する3つの解決策が示されています。

  1. give yourself a dedicated workspace (仕事専用のスペースを設けること)
  2. make a schedule and stick to it (スケジュールを決めて守ること)
  3. quit at a quitting time  (休み時間には完全に休むこと)

1番目は、コロナウィルスの影響が長引くと、日本でも問題になってきそうです。住宅事情が悪い中で、どうやって仕事の場所を確保するかは問題です。そして、インターネット接続やパソコンは、誰の負担で用意するべきかなど、リモートワークが本格化すると大きな議題になってくるでしょう。

AHAとは

ちなみに、Zoomのメンタルヘルス向上の取り組みに戻って、今回Zoomが提携した団体、AHAも簡単に紹介します。ダラスに本部を構える100年近く前から続いている組織で、

当社の使命は、心血管疾患や脳卒中のない、より健康な生活をお届けすることです

とのミッションを掲げています。その一環として、メンタルヘルスについても最近取り組んでいるのでしょう。全米で3,300万人のボランティアがいるとのことなので、米国の草の根運動の底力を感じさせます。同組織は日本語のウェブページもあるので、ご興味がある方はホームページをチェックしてはいかがでしょうか。

zoom meeting photo

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中