トランプ氏による政権の準備が着々と進んでいます。驚いたのは、国防長官にFOXニュース司会者のヘグセス氏を任命するとのニュース。ウクライナにイスラエルと世界情勢が混沌としている中、大丈夫なんでしょうか?
ポピュリストの定義にバッチリ当てはまるトランプ氏
私はトランプ氏はポピュリスト、つまり「耳障りのいいことを掲げるけれど、大事なことは取り組まない」政治家だと思っています。
ポピュリストは学問的には、下記のような定義になるとか。
- 国民を、善良で正しい「人民」と、エリートまたは不相応なマイノリティーに分断する政治戦略を中核に据えている
- 自分たちは「人民」の唯一あるいは最高の代表だと主張する
- 民主主義とは、政府が「人民」の意思に応えるために働くものであり、独立機関の制約や監視や固有の権利による制約を受けないと主張する
まさにトランプ氏が選挙活動の中で述べてきた主張に一致します。
ポピュリストが権力を握ると景気が低迷する
そして、トランプ氏がポピュリストである限り、アメリカの景気の先行きは暗いと想定されます。というのは、ケンブリッジ大学のロベルト・ステファン・フォア准教授と米カーネギー国際平和財団のレイチェル・クラインフェルド氏の研究によると、ポピュリストが権力を握ると景気は低迷するとのことだから。
冒頭に述べたヘグセス氏の国防長官任命のように、情実による、あるいは論功行賞による人事がまかり通ると正しい政策運営がされないからでしょう。
もっとも、前回のトランプ政権、2016年から2020年にかけては株価は大きく伸びたそうで、そう単純な話ではなさそうですけれど。でも今回はどうなるか、注意深く見守りたいと思います。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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