「中小企業は価格転嫁ができない」と言う思い込みがありますが、最大のボトルネックは自分のメンタルセットかもしれません。

値上げをできないメンタルセット

「年収103万円の壁」が話題になる昨今、こんなブログを読みました「パートさんと現場で働いたら「年収の壁」より厄介な「圧力」の存在に気づいた。

確かにそういう側面はあるよなぁと思いつつ、気になったのは価格転嫁ができないと嘆く下記のパート。

製造原価(かけられる労務費)には限界がある。「商品価格に転嫁すればいい」という人は浅はかだ。いなり寿司を1つ500円で買う人はいない。商品にはその商品に求められる価格がある。いなり寿司を500円では売れないのだ。

これまた、「そうそう、中小企業はキツいよね」と同意しかけたときに頭をよぎったのが、先日テレビで見たこちら。タダ同然のお茶を「1杯5000円」で売り出し大逆転…佐賀・嬉野の茶農家が”薄利多売”をやめて起きたこと。」付加価値の付け方によっては、値上げも可能なのかもしれません。

ほぼ無料だったお茶を一杯5,000円で売る

まずは嬉野の茶農家の事例紹介です。お茶農家さんが茶室を用意してお茶を振る舞ってくれるというもので、「ティーツーリズム」と呼ばれているそうです。そのお値段何と15,000円。現地はお茶の産地なので、以前はお茶はただのようなものだったとのことですが、演出をすることでここまで値段を上げることができたという事例です。

正直を言えば、個人的には若干「引っかかる」ものはあります。いくらティーツーリズムとは言え、元がただに近いものに15,000円ですからね。お茶は3杯いただけるそうですから、1杯5,000円。自分で買おうとは思いません。

一方で、記事をよく読むと、以前はお茶農家だけで生計を立てるのは難しかったとのことで、これもやっぱりおかしい話に思えてしまいます。なので、その是非は置いておいて、元のテーマに戻りましょう。それが、値上げ。これまでなかったようなアイデアを広げれば値上げが可能であると嬉野の茶農家さんの事例は示しています。私もそうですが、中小企業の経営者は、自身の古い考え方をぶち破る必要があると感じました。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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