ビジネスをはじめるのは簡単ですが、終わらせる、つまり撤退は難しいものです。当社で言えば、Zoom関連のセミナーから撤退したのがそれに当たりますね。こつをまとめたのがケネス・フリーマン先生の「ビジネスを終わらせる正しい方法」です。
結論としては、フリーマン先生は特に目新しいことは言っていません。解雇される従業員の身になって…、十分すぎるほど説明をして…などなど。気になったのは、「経験豊富なフルタイムのプロジェクト リーダーと強力なチームを任命します」というところ。
大企業ならばそうなのでしょうが、中小企業の場合、リーダー自らが事業閉鎖の責任に当たる方がよいと思います。小山昇さんが著書で述べられているように、
間違えたと思ったら、すぐに徹底すると決定する。そして「撤退」を決めたら、今度は時間をかけて幕を引きます。事業を撤退するときは、少しづつ引くべきです。一気に撤退すると、社員の心がすさんでしまいます。
と言う方がピンときますね。逆に言うと、撤退を恐れるあまり新規事業に手を付けられないというのは本末転倒なのでしょう。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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