日経新聞に木村秋則氏のインタビュー記事が掲載されていた。
そう、リンゴの無農薬・無肥料栽培を成功させたあの人だ。
リンゴを育てるのと講師には共通点があるんじゃないかと思わせたのは、この一言
(おいしいリンゴを育てるには)「常識と違い、粗末な方が間違いなくいいのです」
というのは、講師をやってると、「いかにうまく教えようか」、「どうやったらこの話が伝わるだろうか」と、工夫をしたくなるのだが、教育効果という観点からは、それは必ずしも正しくない、ということ。
それよりは、受講者を混乱に陥らせたり、レベルを超えた高度な話をしたり、セミナーとしては「お粗末」な方が、何かを「学ぶ」ためには有効(なときもある)。
もっとも、これをやると参加者の満足度は下がっちゃうんだけどね。
マジメな講師であればあるほど、この、
短期の満足度
と
長期の教育効果
のトレードオフに悩むのです…
ってか、悩む必要ないか。ヒントは「ゆらぎ」。
具体物と抽象化の揺らぎの話はどっかに書いたと思うから、それとあい通じるものがある。
以下、ポイントを。
●木村秋則氏の3つの提言
・すべては観察から始まる。ずっと見ていることが大事
・農業では非効率なものが効率的なものになることがある
・狂うほどバカになって取り組めば必ず答えは見つかる
(所感)こういう、規律のある楽観主義っていいよね。
●コップを田圃に実験 実験 実験
(所感)仮説検証の繰り返し。これと「観察」がどうリンクする?
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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