マスク警察を説明する利他的処罰

コロナ禍で「マスク警察」なんて言葉が生まれました。いわく、世の中のマスクをしていない人を糾弾する、という行動です。何だかすごい同調圧力だな、と思いつつ、「利他的処罰」という言葉で説明されると、ピンときます。

マスク警察も、「マスクをしていない人は世の中に害をなす人なので、罰しなければ」とおもうのでしょう。ちなみに、こういう発想をする人は悪人かというとそんなことはなくて、むしろ誠実な人ほどなりがちだとか。脳科学者の中野先生による「努力不要論」では、

と説明されます。何だか皮肉ですけどね。

悪意ある処罰もするのが人間

一方で、利他的処罰だけでないところがさらに問題を難しくしています。

いわゆる「意地悪」な感じでしょうか。

ときどき、しつけのために厳しく叱るという人がいますが、これは効果がない、どころか逆に作用してしまうことが検証されているそうです。

でも、そうするとなぜ人類は昔から叱るという行動を辞めないのか、という疑問は残りますけどね。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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