自身の成長を加速したいビジネスパーソンにお勧めが、自身を振り返ること。その際の判断軸として、コヴィー先生の7つの習慣を使うと、自分が「何ができていて、何ができていないか」が明らかになります。英語の原著も交えながら、7つの習慣で振り返る方法論を紹介します。

年末には7つの習慣を読み返す

私の毎年の習慣ですが、年末に「7つの習慣」を読みます。そして、自分ができていること、できていないことを確認するんです。結論としては、2022年も、なかなかうまく進まなかったですね。とくに、5番目。「まず理解に徹し、そして理解される」というもの。

このライブ配信でも、部下の指導法をいろいろとお伝えしているじゃないですか。ところが、上司からの指導がなかなか部下に理解されなくて、イライラすることもあるわけです。そんなときにふと、上司もまずは部下を理解して、その上で初めて部下から理解されるんじゃないか、なんて思います。

まぁ、逆に部下の立場から見てもそうですけどね。自分が上司から評価されていないと思う人は、まずは上司のことを理解してみることをお勧めしたいですね。以前のライブ配信でボス・マネジメントについてお伝えしましたけど、その10個のチェックリストにもありました。上司の痛みと喜びを理解しているかって。部下も、まずは上司を理解して、それから上司から理解されるって言う考え方になってもらえるといいんだけど…。まあ、それは期待してもしょうがないですからね。まずは自分ができるようになろう、と思います。

そうね。だから、今年、2023年のテーマとしてもいいと思います。

5勝2敗の7つの習慣

さて、では、7つの習慣の全体像を見てみましょう。ちなみに、今回こちらも紹介します。そう、7つの習慣の原書です。これは、私がアメリカに旅行に行ったときに、たまたま買ったもの。1990年代じゃないかな。その頃別に7つの習慣は知らなかったんですけど、本屋に山積みになっていたんでしょうね。そんなに売れているなら買っていこう、みたいなノリで。

ただ、その後読まなかったんですけどね。もったいない。日本語で読んだのが、おそらく2005年ぐらい。もっと早く読んでおけば、私の人生も変わったかな。変わらなかったかな。

さて、では7つの習慣その1。主体的である。英語で言うと、英語ではBe proactiveといいます。これは、昨年は○。まぁ、いつもできてますけどね。あんまり、人のせいとか環境の生にはしないですね。自責的って言うか。

では2番目。終わりを思い描くことから始める。英語で言うと、Begin with the end in mindといいます。これも、○。何事も目的を決めてやってますからね。目的的って言うかね。

では3番目。最優先事項を優先する。英語で言うと、Put first things first。これも、○かな。優先順位はいつも考えてますからね。ちなみに私のタスク管理のひとつのやり方ですけど、こうやってポストイットにやるべき事を書き出すんです。もう、書くのは思いつくままに。それで、こうやってはり付けた後、どれから手を付けるべきか、それこそ最優先事項を優先するために考えるわけです。

では4番目。Win-Winを考える。英語で言うと、そのままですね。Think win/win。これは、ん~、あえて言えば、できていないかもしれないですね。×。ついつい、自分のメリット優先になっちゃいますからね。もちろん、相手から何かを奪い取ってやろう、という風には考えませんけど、まずは自分。ちょっと改善の余地ありですね。

そして5番目が先ほどの、「まず理解に徹し、そして理解される」。英語で言うと、Seek first to understand, then to be understood。これは明確にできてないので×です。

では、6番目。 シナジーを創り出す。英語では、Synergize。対人関係で、妥協するのではなく、お互いにとってメリットがある第3の案を見つけましょう、となります。ん~、これは、できたような、できていないような。あえてどっちか付けるとしたら、○でいいかな。

ちなみに7つの習慣の著者、コヴィー先生は面白いことを言っていて、このシナジーを生むためには、コミュニケーションが重要である、と。コミュニケーションのレベルに3段階あるとのことですが、防衛的なコミュニケーションは当然ダメ。ところが、面白いのは、相手のことを一方的に尊敬するだけのコミュニケーションもダメなんだそうです。むしろ、対等の関係。うん、だからこれは、できている気がするな。

では、最後の7番目、刃を研ぐ。英語では、Sharpen the Saw。ソーというのは、のこぎりのこと。のこぎりの歯をヤスリで立てましょう、となりますね。これもねぇ、○付けてもいいんじゃないかな。昨年は、自分の健康に多大な時間とお金を使いましたからね。おぼえてますでしょうか?このライブ配信でも紹介したけど、ファンケルさんのパーソナルワンというので、身体の中の栄養素、何が足りていて何が足りていないかをチェックしました。まぁ、その前に、そもそもとして化学物質過敏症というのが発覚したのも昨年ですしね。それをちゃんと、薬でコントロールしようとしているからね。うん、○。

ということでまとめてみると、7つの習慣は5勝2敗。できなかったのは、「理解してから理解される」、と「win-winを考える」。ここら辺が今年の課題になりそうですね。というか、結局のところ、自分でやるべき事はやっているわけですよね。こうみても。

気の合う人と働く

一方で、他者へのはたらきかけ、他者との協働関係に課題がある、と。うん。これね、今年考えているのは、やっぱり優秀で気が合う人と仕事がしたい、ということ。実はこれまで私、仕事を一緒にする人を選ぶとき、「その人と気が合うか」はあまり重視してきませんでした。もちろん気が合えばいいんだけど、それ以上に役割、つまり組織の中でどんな機能が得意か、それが自分と補完的になっているか、を重視していたんです。

これ、今年は変えてみます。気が合うかどうかを軸に、社外にも人的ネットワークを広げて、一緒に働いていてストレスが少ない人と協働してみたいと思います。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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