2024年11月19日付の日経新聞で、「第一生命、中途採用3倍」という記事が掲載されました。これ、要注目です。
第一生命が1週間でなしとげた人材の新陳代謝
実は第一生命さん5日前の11月14日に、「第一生命HD、希望退職1000人募集 50歳以上が対象」という記事で日経に取り上げられています。つまり、1週間経たないうちに退職と採用の記事が掲載されたのです。
注目すべきはないよう。希望退職の方は
50歳以上で勤務期間が15年以上の社員などが対象
一方で、中途採用の方は
企業買収や資産運用など専門性の高い人材を社外に求める
とのことなので、健全な意味での新陳代謝<リストラクチャリング>が進んでいると見ました。
専門職ではジョブ型が定着するか
上述の第一生命に限らず資産運用の専門家は今引っ張りだこ。政府の掲げる「資産運用立国」の追い風を受けて、国内企業のみならず外資系企業でも採用が増えているそうです。
ただ、ここで問題になるのが、従来型の日本企業のジョブローテーション。数年単位で部署を変わるというアレですね。この対策として第一生命さんでは、
職務内容に応じて賃金を決める「ジョブ型」の導入を中期経営計画で掲げた
とのこと。
私は日本企業がジョブ型雇用にかかるのは相当に時間がかかるのではないかと見ているのですが、専門分野を持った職種では意外と早く切り替わるのかもしれません。その意味でも要注目です。
Photo by Deeped Strandh
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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