2025年1月7日付の日経新聞では、イアン・ブレマー氏率いるユーラシアグループが指摘する、2025年の世界の10大リスクを紹介します。

イアン・ブレマー氏の指摘する2025年世界10大リスク

1 深まるGゼロ世界の混迷
2 トランプの支配
3 米中決裂
4 トランプノミクス
5 ならず者国家のままのロシア
6 追い詰められたイラン
7 世界経済への負の押しつけ
8 制御不能なAI
9 統治なき領域の拡大
10 米国とメキシコの対立

あまり信憑性がない2025年世界10大リスク

個人的な感想ですが、視点がやや米州よりな気がしますね。米国とメキシコの対立より、イスラエス周辺の方がリスク要因としては大きいと感じます。あと、気候変動を入れていないのも違和感があるかな。

ちなみに9位の「統治なき領域の拡大」は英語では”Ungoverned Spaces”。日経ウェブ版による詳しい解説では、

アメリカが世界的なリーダーシップを放棄していて、より深刻な地政学的対立や不安定を引き起こし、ならず者国家や非国家主体を勢いづかせる

とのことで、1位のGゼロと同じことを言っていると思いました。

まあ、この手のものは大人の事情でポジショントークになることが多いので…。と思いましたが、イアン・ブレマーさんの経歴を知って考えを改めました。イアン・ブレマーさんは、実は11歳にして高校入学、15歳で大学入学という天才児。となると、他の人に見えていないものが見えている可能性があります。

そんな目でランキングを改めて眺めてみると、メッセージは一つ、「トランプに気をつけろ」と読めます。たしかに、就任前からグリーンランド購入やカナダのアメリカ編入など、言いたい放題。何やら波乱含みです。

Ian Bremmer photoPhoto by linkedineditors

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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