デジタル庁などが後援する第1回生成AI大賞が発表されました。グランプリは日本の伝統的企業です。
第1回生成AI大賞2024、グランプリ受賞は名古屋鉄道
栄えある第1回グランプリは、名古屋鉄道です。そう、あの「メイテツ」ですね。失礼ながら、メイテツさんがそんなに先端企業とは存じ上げなくて、なんとなく「日本の伝統的大企業なんだろうな」と思っていたので意外です。
生成AIをレベルに応じて3階層に分ける
その受賞の理由が面白くて、「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」とのこと。3レイヤーというのは、「Basic」「Advanced」「Expert」の3つのレベルのことで、社内のさまざまな領域にぴったりのものを適用したとのこと。
たとえば、業務効率化はわりとシンプルなので「Basic」。一方、お客様向けサービスにどのように生成AIを組み込むかは専門性が高いので「Expert」。そんな使い分けがされているようです。言われてみれば、一口に生成AIと言ってもその使い方はさまざまで、これをカテゴリー分けすることによって社内に広げやすくなるというのは納得です。
第1回生成AI大賞ファイナリスト8社のユースケース
この第1回生成AI大賞は、全139のプロジェクトが対象になったとのこと。ということは、名古屋鉄道さんだけではなく、さまざまな企業の取り組みが分かるのが面白いところです。下記、ファイナリストとなった8社を見るだけでもワクワクします。
- NECビジネスインテリジェンス株式会社
「生成AIで挑む!10年積み残された課題(業務標準化)解決に向けた取り組み - 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
「生成AI+RPAで販促メールの制作工数を年間約1万時間削減」 - タイルライフ株式会社
「『タイルAI』による建材選定アシスタント」 - 千代田区立九段中等教育学校
「教育活動を充実させるための学校用にカスタマイズした独自生成AIシステムの開発」 - 名古屋鉄道株式会社
「名古屋鉄道グループにおける、3レイヤーでの生成AI活用プロジェクト」 - 弁護士ドットコム株式会社
「誰でも法律相談ができる社会へ。生成AIを活用した『AI法律相談チャットサービス』」※特別賞 - ユビー株式会社
「生成AIが実現する、人的資本最大化による病院経営支援ソリューション」※特別賞 - ライオン株式会社
「生成AIの民主化 ~誰もが生成AIを活用し、未来を拓く新しい仕事の形へ~」
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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