シンメトリー・ジャパン代表 木田知廣ブログ, Stay Hungry, Stay Foolish

社員のビジネススキルを加速するMBA式人材育成

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Tech Kids Schoolが意外とイケてない件

   

20160915

Life is Techさんが資金調達しましたね。本田圭祐氏のKSK Angel Fundからも含めて7億円の増資だそうです。

それはそれでめでたい話なのですが、個人的な体験からいくと、そのサービスには若干ネガティブな印象を持っています。といっても、私が体験したのは姉妹校である小学生向けプログラミングのTech Kids Schoolだし、3年ほど前なので、単なる印象論に過ぎないんですが。ただ、そこで感じた、

「IT系の人って、教育ビジネスがなんたるかを分かってないんじゃないか」

という違和感はまだ残っていますけどね。

Tech Kids Schoolの「ゴール」は?

その当時、うちの息子は小学校4年生。ちょうどプログラミングに興味を持つ年頃じゃないですか。なので、Tech Kids Schoolのカリキュラムに通わせたんです。6週間かけてiPhoneのアプリを作るというもので、本人的には楽しかったみたいですが、親から見ると「?」と疑問に思うことが少なくありませんでした。

とくに大きかったのが、「これ、何を学ばせているの?」というもの。てのは、教育って何らかの目的があるはずですよね?それはたとえばプログラミングをするスキルを獲得することであったり、プログラミングの概念を理解することだったり。でも、Tech Kids Schoolでは、それが見えなかったのです。

もちろん、アプリは完成させましたよ。iPhone上でイエス・ノー式のクイズで進んでいくようなものだったと記憶してますが、ちゃんと動作しました。でもね、あれだけ至れり尽くせりの環境ができていれば、フツーの子なら完成させられるんですよ。開発環境もお膳立てされていたし、人員体制も手厚くて、5-6人の子供に対してスタッフが2名ぐらい付いていたんじゃないかな。

で、そこまで手厚くやっといて、何が身に付いたか?というと、明確に「これ」というものは感じられませんでした。

失敗経験がないTech Kids School

もう一つ教育として致命的だな、と思ったのは、「失敗させる経験」を用意していないんですよね。何かを学ぶ際にこれは必要なもので、我々の世界では「脳のクリアリング」と呼んでいますが、「うまくいかない」→「どうしたらいいんだろう?」→実際に工夫する→うまくいった、という体験が、何か新たなスキルを身につけるのには必要です。

ところが、Tech Kids Schoolではすべてがお膳立てされていて、「こうやったらうまくいくよ」、「はい、うまくいきました」というカリキュラム構成なのです。これでは、スキルは身に付きません、というか、そもそもがスキルを身につけるという発想じゃないんだろうな。

もちろん、その前提として、「プログラミングに興味を持たせる」というのが必要なのは分かります。でも、そのために2時間×6回=12時間でお値段40,000円は高いと感じてしまうんですよね。

ちなみに、今年は下の子が4年生になったので、こちらはアップルさんが提供している夏休みのワークショップに参加してきました。でも、上記で感じた「IT系の人は教育ビジネスが分かっていない」という違和感は解消されませんでした。こちらは無料なのでしょうがないといえ芭蕉がないのですが、それでも「あそこまで手間暇かけるなら、もう少し考えたらいいのに」とモヤモヤ感が残りました。

ということで、今般資金調達されたLife is Techさんにおかれては、そこら辺を意識していただけると子供を持つ親としてはありがたいと思います。

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