角川SSコミュニケーションズ主催の角川総一先生の勉強会に参加させていただいてきた。
角川先生と言えば著書が有名で「論客」というイメージだが、しゃべりも一流で長丁場にもかかわらず、飽きさせない工夫が素晴らしい。ていうか、「お笑いネイティブ」の関西出身の方は概して話がうまいのだが、角川先生もその例に漏れず、笑いあり、考えさせられるポイントあり、と楽しい会でした。
ちょっと残念だったのが、普通のスーツでいらしたこと。角川先生ってスタンドカラーのシャツの写真をよく見るので、当日も秘かに期待していたが(笑)、普通のネクタイだった。
ま、冗談はさておき、もうちょっとその「しゃべりの技」を分析すると、実は一番お上手だったのは、しゃべりそのものではなく、
「アジェンダ・セッティング (事前)=話す内容のバウンダリーを決める」
「質問によってこれから説明することへの問題意識を高めている」
※標準ビジネスファシリテーターモデル(SBF1)より
にある。とくに、冒頭のセルフチェックテストは秀逸。ちょっと時間がかかったが、アレをやることにより上記が二つながらに達成できていたと思う。
一方で、
「ARSAの法則で質問を全体に振りながら答えている」
もあった方がインタラクティブな感じが出てさらにセッションが盛り上がったと感じた。
もちろん時間の制約があるのでやむを得ないのだが、「国債の利回り上昇→一般の金利も五月雨式に上昇」の質問に答えるところは、会場全体に振ってロジックの深掘りしてもよかったかも。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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