「講師日本一決定戦」と銘打ったイベント、E-1グランプリがいよいよ今週末開催です。
出場する5名の精鋭も決定し、あとはプレゼンを待つのみ。さあ、今年は誰がグランプリを射止めるか、私も楽しみです。
ときどき、「グランプリを決めるって、難しくないですか?」と聞かれることがありますが、これはイエスでありノーであり。
私個人、というかシンメトリー・ジャパンという組織体に関連する人は、「講師に必須の200行動」を共有しているので、「この行動をとっているから◎、この行動を取らなかったから☓」という判断軸のすり合わせができています。
これ、気づく人は気づくと思うんですが、人事の「コンピテンシー」という概念を応用したものですね。例の、ハイパフォーマーに共通する行動特性は何か、というのです。
この、行動ベースで記述しているところがミソで、だって「こういう能力がある」というのでは判断軸にならないですからね。たいてい、「この人は能力がある」、「いや、それほど能力はないはずだ」、なんて水掛け論になっちゃって。
むしろ、
「メリハリある話し方の四原則を使っている」
「紛らわしい同音異義語を避けるための工夫をしている」
「早口にならないための『地上の星の法則』でベースペースを決めている」
など、より「やっているか、やっていないか」が見える表現のほうが良いわけです。と言いつつ、「地上の星の法則」は見えないけれど…
と、ともかく、これを、「標準ビジネスファシリテーターモデル」として体系化しているところが、実はE-1のバックボーンであり、もしくは当社の一番の強みなんですよね。マニアックな話だけど。
ただ、グランプリというイベントの場では、審査員の諸先生をお呼びしているので、状況はちょっと難しくなります。判断軸が先生方それぞれで異なりますからね。かくして、毎回、「この人のほうがいい」、「いやこっちだ」とケンケンガクガクの議論になるのです。もっとも、こういう議論をすることによって、ひとつの判断軸が形成される、というのが、ホントのところはこのイベントを通してやりたいところなので、ケンケンガクガク大歓迎ではあります。
ちなみに、会場の方にもこの「ケンケンガクガク」にはある意味参加してもらっていて、投票という行動がそれに当たります。
んで、面白いのは、会場からの投票と審査員の判断がずれる場合があるんですよね。カンの良い人は気づいているかと思いますが、会場での得点発表で、会場○点、メンター○点、審査員○点というので、そのズレがわかります。
ということで、表では出場者の熱戦、裏では審査員同士の熱戦が繰り広げられれるイベント、今年はどうなるでしょうか。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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