昨日はプレゼンテーションの個人コンサルでした。

通常は3時間で、実際にプレゼンしてもらって改善のためのアドバイス・再プレゼンという流れですが、昨日は主にコンテンツ面と言うことで、3時間を3回に分けてご提供です。1週間間をおいて、内容を練り込んでいただきたい、と言うことでこうなりました。

で、クライアントの方から話を色々と聞いてみたんですが、それが面白いの。その業界では普通やらないアプローチで成果を上げたという話で、「へぇ~」、「ほぉ~」の連続ですよ、こちらは。

ところが、プレゼン資料には全然盛り込まれてないの。その面白さが。いやいやいやいや、せっかくそれだけのネタをお持ちなんだから、まんま話したらいいじゃないですか……。

プレゼン資料は具体から抽象

てかね。プレゼンテーションで人前で話そうとすると、そうなっちゃうことってありますよね。聞き手に何らかの「学び」っぽいものを届けようとすると、具体的な経験談を抽象化して、一般論にまで「昇華」しなければならないと言う思いこみ。でも、それだと聞き手は面白くは感じられないんですよね。そんな一般論は世の中にいくらでも転がっているわけで。

説明の順序の三原則でも言っていますが、プレゼンや講師をやるときのコンテンツの順序は、「具体」から「抽象」です。先ほどの例で言えば、「自分の具体的な体験談・失敗談」を話した上で、「これを汎用的にすると」と言う説明になりますね。

抽象化したものをフレームワークに落とし込む

で、さらに厳密に言うと、汎用的なものをフレームワーク化できると良いですよね。たとえば、プレゼンテーション・カレッジお勧めの「ストーリー感のPARLの法則」。これは、もともとは「ストーリー上手な話し手」の話し方を研究して、帰納的に導き出したものです。こんな風にフレームワーク化、もしくは法則化できると良いんじゃないかと思います。

というのは、「ストーリーは『困ったこと』から話し始めるといいですよ…」というのは、なんか「あたりまえ」に思えすぎて聞き手の頭の中に入らないんですよね。仮に入ったとしてもアッという間に忘れられてしまうし。なので、法則化。これによって頭の中に定着して、それが再現性のあるスキルにつながるんだと思います。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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