私は株の投資をやっているので、ときどき配当をもらいます。それが、これ。
右下に映っている「カーチスホールディングス」というのが会社名。この会社、「日本でいちばん社名を変えた回数が多い」という曰く付きの会社で、買収されたり売却されたりをくり返してきました。
業績も低調で、株を持って以来ず~っと配当とかなかったんですよ。それが、ここにきて配当ですよ。まるで非行に走ってヤンキーバリバリだった息子が真人間に戻ったような喜びがあります。
ま、配当額は96円なんだけどね~。厳密にいうと、配当額は一株あたりで決まるので、
保有株30株 x 一株あたり配当金4円 - 税金 =96円となります。
税金は、所得税15.315%と住民税5%の合計ですね。
ちなみに、配当とはごく簡単に言うと「儲けの分け前」。会社が儲かったら、その一部を株主にも分けてくれるというものです。なので、原則的には、配当は「払ってもいい、払わなくてもいい」という性質を持っています。仮に会社が儲かっていなかったら、株主には配当を払う必要性はありません。
もっとも、欧米企業に比べて日本の場合は配当の継続性が強いらしく、一度払った配当は減額することはいやがられるみたいですけどね。
あるいは儲かっている企業でも「配当として外部に流出させるぐらいなら、内部留保をして成長に使った方が良い」という考え方もありますね。たとえばマイクロソフトは創業以来30年近くもず~っと配当してこなかったのは有名な話。
ちなみに、ここらへんは私の主催する会計セミナーで言うところの、「会社を応援する株主」という概念につながっていくんだけどね。セミナー中も説明していますが、BS(貸借対照表)の右側は資金調達サイドを表しているわけですが、それを上下で二つに分けているのは、株主と銀行家のモチベーションが違うから。
会社の業績がどうあれ利息は回収したい銀行と、会社が儲かったら配当をもらいたい株主、と言う構図です。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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