昨日も書いたとおり、子供向けの教育にも興味を持っているワタクシ。なので、EdTech系でも子供向けのサービスというのは気になっています…。

ていうか、すくなくともUSにおいおては、EdTechは子供向けが主流みたいですね。いろんなアプリが毎日のようにでてきますが、大人向けというのはあんまり見たことない気がする。Amazon Englishは明らかに大人向けだけど、これはどっちかっツーと語学学習のマーケットになるわけで。

てか、このAmazon English、かなりヤバイ気がしますね。先日も書いたけど、Googleの音声入力への本気度はつとに知られるところですから、対抗のamazonが力を入れていないわけはありません。実際に、日本では未発売だと思うけど、リビングルームに音声検索を提供するAmazon謹製ガジェットEcho(エコー)は米国では売れているみたいだし。

となると、Amazon Englishの次のフェーズは間違いなく「会話」。今はリスニングだけだけど、間違いなくマーケットチェンジャーになるポテンシャルを持っていますね。英語教育界隈の方は、要チェックだと思います。

さて、今日の本題はそっちじゃなくて、子供向けEdTech。その中でもSeesaw(シーソー)というサービスです。

恥ずかしながら知らなかったのですが、「幼稚園から小学校まで、100ヵ国以上で25,000の学校、20万人のユーザーに使われている」(TechCrunch記事)サービスとのことです。メインのユーザーは子供になると思うんですが、宿題とかを提出するだけじゃなく、そこに自分の考えなんかをコメントできるアプリみたいですね、スクショをみると(てか、「しまじろう」?)。

Calendar View

イメージはTechCrunchさんからお借りしました

 

それを、先生も、親も、そして子供同士でも見れるので、相互的な学習が進んでいく、という思想に基づいているのでしょう。この意味において、上述の記事中で使われている”Modern Show and Tell”という表現が正しくて、「自分の考えを他人に表明する」(そしてフィードバックをうけることで学習する)、というのが本質かと思いました。

あ、ちなみに、Show and Tellというのは米国において子供が良くやるプレゼンテーションの練習で、クラスルームにおいて自分の持ち物をクラスメートに見せて(Show)、それについて語る(Tell)というものです。これも、上述の通り、「自分の考えを他人に表明する」というのがその本質にあるのは言うまでもありません。

実際の教育現場での使われ方をみているわけではないので何とも言えないのですが、昨日書いた日本の塾の隆盛と比べるとずいぶん違う学習スタイルの気がして、この先どうなっていくのだろうと注目しています。

seesaw ipad photoPhoto by Rachel M Coleman

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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