スマートウォッチを講師業に活かせないかと、「How a Smartwatch Can Help You Become a More Effective Teacher (スマートウォッチを使ってより効率的な講師になる方法)」という記事をチェックしてみました。この分野は、意外とアメリカも進んでないのね、という感想。
意外とベタだった米国人材育成におけるスマートウォッチの利用
こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。先日参加した世界最大のHRカンファレンス、ATDのInternational Conference & Expoでは、人材育成のデジタル化に関しては米国の方が進んでいると感じました。
なので、米国のデジタル事情をチェックするために現地のブログを読むことにしたんです。そんなときにたまたま目についたのが、上記の記事。タイトル的に、「おぉっ」と思って読み始めたのですが…。
中身は意外とふつーでした。スマートウォッチのバイブレーション機能でメールとかを見逃す心配がなくなるって言われてもねぇ…。逆に言うとスマートウォッチの人材育成での利用はアメリカでも進んでいないということなのでしょう。ということで、勝手に妄想で、もしこんな風に使えたら面白いのではないかというのを考えます。
スマートウォッチで測定する上手な講師の行動
スマートウォッチって、その最大の効果は測定にあるのではないかと思っています。存在すら意識しないウェアラブルですし。そこで、上手な講師になるための測定をいくつか考えました。
たとえば、ジェスチャーを測定して、効果的なものを取り入れているかどうかを判断するとか?あるいは、GPSと組み合わせて、クラスルームの中をどのくらいの頻度でどのように動き回っているかも、参考になります。今どきは講師といえども教壇の前でずーっと話しているわけではなく、対話型のためにもクラスルームの中を歩き回る必要があります。上手な講師とそうでもない人の歩き回るパターンを比べると、発見がありそう。
会話まで分析できればより研修効果が上がる
さらに考えると、実際の講義内容と受講者との会話も測定できるかもしれません。たとえば、スマートウォッチが会話を拾って、それをサーバー上にあるAIが判断する。会話の内容や声のトーンから、受講者が分かっていないことを判定して、アラートを鳴らしてくれる。そんな機能があったら便利そうです(もちろんプライバシーの問題はクリアしなければならないのですが)。
誰か、テクノロジー系の人でこういうサービスを初めてくれないですかね。すぐにでも実証実験に参加したいけど。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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