2024年10月23日(水)付の日経新聞によると、DMG森精機さんでは生産性向上による時短が進んでいるとのこと。この素晴らしい取り組みから日本の職場の課題を考察しました。
DMG森精機は生産性向上で利益もアップ
まずは、個人的な思い出から。私の父親は町工場を経営していたので、旋盤やフライス盤などの工作機械は子供の頃からなじみがあります。最近ではすっかりNC (コンピュータ制御)されたと理解していますが、日本の主要産業の1つであるのは間違いないでしょう。
さて、そのDMG森精機さんの取り組み。きっかけになったのはドイツのギルデマイスター社との経営統合だそうで、年間1,700時間の労働時間にも関わらず、日本のDMG森精機(年間2,300時間)と遜色ない成果を上げていることに衝撃を受けたとのこと。追いつくためには日本においても生産性の向上が必要とのことで、結果として労働時間が減っているにもかかわらず、2024年12月期まで3期連続で連結営業利益が向上しています。
ホワイトカラーの生産性向上の参考にしたいDMG森精機
記事中には触れられていませんでしたが、個人的にはホワイトカラーの生産性をどのように向上させたか気になるところ。個人的には、日本の生産性を落としている病巣はホワイトカラーの非効率にあると思っています。先日のメルマガにも書きましたが、いまだにパソコンを満足に使えない中高年とかいますからね。あるいは、会議の進め方も下手な企業が多い印象で、アジェンダを用意しないとか日常茶飯事。ましてや、議事録を事前に準備して会議に臨む人はまれで、そりゃ無駄が生じるよな、と思ってしまいます。
DMG森精機さんの取り組みなどをきっかけに、生産性向上が進むといいな、と心から思います。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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