ジェームズ・レブロンと言えば、NBAのスーパースター。八村塁選手の師匠筋に当たる方。そんなジェームズ・レブロンのセリフが、アメリカの人材育成業界でちょっと話題になっているようです。
ジェームズ・レブロンの「檄」
NBAにはあまり詳しくない私でも、レジェンド級の名選手であるジェームズ・レブロンさんのお名前は知っています。そんなジェームズ・レブロンさんの発言が注目を集めたのは、NBAの2023-24年のシーズン終盤。
ポストシーズン1回戦でナゲッツと対戦したジェームズ・レブロンさん所属するロサンゼルス・レイカーズは、3敗して後がなくなってしまいます。このままでは敗退か、と思われたとき、ジェームズ・レブロンさんはチームを鼓舞するために言うのです。
“As long as you still have life, then you obviously have belief. I just think you play ‘til the wheels fall off. That’s what it’s always about for me.”「生きている限り希望はある。『車輪が外れる』までプレーするだけだ。私にとってはそれが常に大切なことだ」
「車輪が外れる」というのは直訳ですが、ニュアンスとしては「身体がぶっ壊れるまで」という感じでしょうか。
このレブロン・ジェームズさんの檄もあって、ロサンゼルス・レイカーズは次の試合に勝利します。最終的には4勝1敗で敗退したとは言え、一矢報いたと言っていいでしょう。
誰もがレブロン・ジェームズになれるわけではない
上記のセリフを聞くにつけ、ジェームズ・レブロンさんのリーダーシップを感じます。そういえば、2023年夏のオフシーズンにはおなじくロサンゼルス・レイカーズに所属する八村塁選手と一緒にキャンプを張って、マンツーマンで教えたなんてエピソードもありますから、厳しいけれど面倒見がよい親分肌の人材像が浮かび上がります。
一方で、先ほどの発言、「身体がぶっ壊れるまで」というのは、アメリカの人税育成専門から見ると、「ちょっと言い過ぎ」だとか。ミリアム・メイマさんによると、
レブロン・ジェームズのメンタリティは、誰にでも当てはまるわけではありません。彼ほどの実力を持つアスリートには有効かもしれませんが、ビジネスではコート上のような最適な高パフォーマンス文化にはつながりません。
と、働き過ぎは燃え尽き症候群になってしまう懸念から警鐘を鳴らしています。
昨今のアメリカの人材育成業界を見ると、コロナに端を発した「大退職時代」、「静かなる退職」ときていかに従業員の心身の健康を守るかが重要になっているのでしょう。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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