先日たまたまイチローさんが高校球児の指導をするというテレビ番組を見ました。ところが、その指導の言葉が難しすぎて私には理解できませんでした。あれ、野球をやっている人は高校生でも分かるの?
理解できなかったイチローさんの言葉
私が見たのはTBSニュース23の1コーナー。イチローさんが母校である愛工大名電高校を訪問して、現役球児を指導するというものです。愛工大名電高校は科学的なトレーニングに力を入れているようで、米大リーグでも導入されている最新の機器が導入されています。ピッチャーであれば、投げたボールのスピードはもちろん、回転数まで分かるというものです。
ところがイチローさんはこのような機器には懐疑的なようで、「データを否定するわけではないけど」と前置きをしながらも、もっと自分で考えるべきと高校球児に伝えます。
それを見ながら私は「ほえ~」と圧倒されるばかり。野球のドシロートだからでしょうか、「考えるっていっても、どうやったら…?」と戸惑うばかり。せめてヒントでもいいから、「何を、どう考えて、どうプレーに還元するのか」の説明が聞きたかったです。
脳科学者の本も難解
話は変わって脳科学。年末年始の私の宿題は「脳科学」で、たくさんの本を読む予定でした。ところが、脳科学者が書いた本は難しい。ロジックが飛んでいるように見えてしまい、「なんでその事実からその結論になるの?」と戸惑ってしまって、読み進めることができません。ちなみに、この分野では池谷裕二先生が、一般読者向けの入門書の書き手としては高名ですが、私から見ると池谷裕二先生の本もとてつもなく難しく感じます。
天才の言葉を理解する努力
二つの例から私は考えました。要するに、
天才の考えを理解するのは難しい
と言うことではないかと。
イチローさんが天才であるのはいうまでもないでしょう。そして、脳科学の分野で著書を著すような諸先生も、池谷裕二先生を筆頭として天才的な頭脳をお持ちでしょう。そのような人たちの言葉には含蓄があり、「一を聞いて十を知る」ようなスタンスで説明が進められている…。それを凡人が理解するのは難しいのであろう、と。つまりは、こちらの理解力を上げるしかないわけですね。
Photo by manudevil20
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。