2020年8月26日追記:Zoomエコシステムに見る米国経済の強さを掲載しました
2020年8月19日追記:第21回から30回までのまとめを掲載しました。
プレゼンテーション・カレッジでZoomの連携サービスを紹介するシリーズを連載していますが、それが20回の区切りを迎えたのでまとめてみます。なお、第1回から第10回のまとめはこちらをご覧下さい。
Zoom連携サービス第11回から第20回
こんにちは。MBAの三冠王ことシンメトリー・ジャパン代表の木田知廣です。まずは、プレゼンテーション・カレッジの連載の第11回から20回のリストです。
- 第11回 Zoomミーティングのデータを自動格納するPeople.ai
- 第12回 Zoomとmonday.comを連携して業務効率化
- 第13回 ZoomとNGP VANを連携して選挙に勝つ
- 第14回 ZoomとWixを連携してオンラインセッション販売
- 第15回 Zoomと語学学校プラットフォームLangLionを連携
- 第16回 Zoomと人事管理プラットフォームRipplingを連携
- 第17回 Zoomとメールアプリの定番Sparkを連携
- 第18回 WooCommerceでZoomセミナーを有料販売
- 第19回 ZoomとJenkinsを連携してソフト開発をスピード化
- 第20回 Zoom面接でポストコロナの採用活動
「業界特化型」のサービスが多かったので、今回はこれについて考察したいと思います。
グローバルニッチが生まれる要件
たとえば、LangLion。同じような業態であれば、同じようなITシステムが必要になるわけですから、語学学校専門のプラットフォームをつくるというのは理にかなっています。そして、もう一つ面白いのが、LangLionを開発したのがポーランドの会社という点です。考えてみれば、語学学校というのは世界中どこの国でもニーズがあるわけですから、使いやすいしくみであれば世界中のマーケットを狙っていくことができます。この手のグローバルニッチを狙っていく企業というのはいいですね。個人的に好きです。
ただ、厳密に言えば、世界の中でもマーケットがフラグメントである、つまり「語学業界に小さい会社がたくさんある」という市場が、LangLionのニーズがあるのでしょうが。逆に大手企業が多い市場では、それぞれの会社が自社にあわせたシステムを開発するので、LangLionの様なプラットフォームが参入できる余地は小さいかな、と。
Zoom選挙が来る日も近い?
業界特化のもう一つのタイプとして、LangLionと真逆のアプローチですが、「その国ならではのニーズに応える」というのも面白かったです。具体的には、NGP VAN。選挙活動のための有権者データーベースという発想は、アメリカならではのものではないでしょうか。いいか悪いかは別にして、選挙が「ビッグビジネス」として定着しているからこそ生まれたサービスであると考えます。
ただ、今後は日本をはじめとして各国に広がっていきそうな気もします。というのは、NGP VANを調査していて気づいたのですが、選挙って結局のところはマーケティング活動なんですよね。そして、先日のメルマガにも書いたとおり、日本においては今後ポピュリズムが広まっていくと個人的には考えています。そうすると、「志高い清廉潔白な人物が選ばれる」というよりも、「マーケティング活動が上手な人が選挙で選ばれる」となるでしょう。それこそ、候補者がZoomを使って選挙活動を行い、それがそのまま投票につながるという世界観です。その際、NGP VANのようなサービスが求められていくと思います。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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