「心理的安全性」はご存じでしょう。これを知るにつけ、「ウチの会社はどうなんだろう?」と思う方も多いはず。そんなときに使えるのが提唱者(の一人)エドモンドソン教授謹製の7つの質問です。
心理的安全性を測定する7つの質問
さっそく、心理的安全性を測定する質問から。
- If you make a mistake on this team, it is often held against you. (このチームでは、ミスをしたら批難されることが多い)
- Members of this team are able to bring up problems and tough issues. (このチームのメンバーは、課題や困難なイシューでも提起することができる)
- People on this team sometimes reject others for being different. (このチームの人たちは、異質なものを排除する時がある)
- It is safe to take a risk on this team. (このチームなら、安心してリスクを取ることができる)
- It is difficult to ask other members of this team for help. (このチームでは、他のメンバーに助けを求めにくい)
- No one on this team would deliberately act in a way that undermines my efforts. (このチームには私の努力をわざと矮小化するような人はいない)
- Working with members of this team, my unique skills and talents are valued and utilized. (このチームのメンバーと仕事をする中で、私のスキルと才能は尊重され役に立っている)
元ネタは、Administrative Science Quarterly掲載のエイミー・エドモンドソン先生の論文です。ちなみに翻訳は私。
心理的安全性を測定する7つの質問の使い方
上記の質問、ちょっと気をつけることがあって、プラスマイナスが逆転するものもあります。たとえば1番目の質問は、スコアが低いほど(同意できないほど)心理的安全性は高くなります。逆に、2番目の質問はスコアが高いほど(同意できるほど)心理的安全性は高くなります。
おそらくは、ランダムにすることで被験者にちゃんと考えて欲しいという設計でしょう。
ただ、そのような工夫は認めつつも、たとえば7番目、「このチームのメンバーと仕事をする中で、私のスキルと才能は尊重され役に立っている」と言う質問に対して、どう答えるかは難しいでしょう。「う~ん、そういう側面もなくはないが…どうなんだろ?」みたいに。
私個人としては、エドモンドソン先生のご著書「チームが機能するとはどういうことか――「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ」を読んでも、「何を言ってるかちーとも分からん」という感想だったので、何か重要なモノを見過ごしているのかもしれません。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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