2024年11月18日付の日経新聞で円城寺次郎記念賞特集が紹介されていました。受賞者の紹介があまりにも素晴らしかったので紹介します。

第7回円城寺次郎記念賞、東京大学の近藤絢子先生

今年の受賞は伊藤公一朗シカゴ大学教授と近藤絢子東京大学教授の2氏。近藤先生を紹介した文章を日経新聞から引用します。

近藤氏は地道なデータ構築と丁寧な分析の積み重ねに基づき、的確な情報発信を行うことを特徴とする労働経済学者であり、(中略) 若手研究者のロールモデルとしての地位を築きつつある

激賞、と言ってもいいでしょう。

研究分野も、主食氷河期世代の分析などされているとのことで、今まさに求められている内容だと思います。これ以上格差が広がらないためにも、その知見を知りたいですね。

円城寺次郎記念賞は日本の経済学の到達点を示す

一方で、そもそもの円城寺次郎記念賞とは何かというと、

日本経済新聞社の元社長で、日本経済研究センターの初代理事長を務めた円城寺次郎氏の名を冠したこの賞は、優れた業績をあげている気鋭の若手・中堅の経済学者・エコノミストの活動を顕彰することを目的にしています。

とのこと。過去の受賞者を見ると、カリフォルニア大学サンディエゴ校の星先生、東京大学の玄田先生など、そうそうたる顔ぶれが並んでいます

ノーベル賞受賞者を見るに、日本の文系分野の研究って世界から遅れているんじゃないかと懸念していましたが、何だか心強くなりました。

円城寺次郎記念賞特集は対象が経済学の分野ですが、経営学でも同じような取り組みがあればチェックしてみたいと思います。

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この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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