「頑張ってるのに報われない」ことってありますよね?一生懸命やっても成果が上がらない。上司や同僚からも評価されない…。そういう場合はたいていの、やり方が間違っています。「間違った努力」をいくらやっても成果に繋がるはずはない…どころか、帰って間違った方向に突き進んでしまうだけ。

こんな悲しい思いをしないための切り札が「データ」です。

女子ゴルファーの活躍を支える「正しい努力」

データにより「正しい努力」を見つけることができたのが、2025/02/18の日経新聞掲載の、プロゴルファーの有村智恵さんによるコラムです。引用してみましょう。

日本人の練習熱心さは昔から世界最高レベルだったが、「質より量」の傾向があったのは否めない。しかしいまは、海外の最新理論やトレーニング手法を日本にいながらにして知れる。暗中模索だった「正解」が示され、スイングの動画や計測機器の発達で様々なデータも簡単に取れる。正しい努力ができるようになった。

結果として、日本人の女性ゴルファーが本場アメリカで活躍しているとのこと。

先日のイチローさんが高校生に指導した話はぜんぜんピンときませんでしたが、こちらは腑に落ちました。

ビジネスで成果が上がらないのは「正しい努力」をしていないから

このような「正しい努力」はビジネスでも同じでしょう。一生懸命頑張っている割には、成果が上がらないと言うことはあるものです。それってたいていは、「間違った努力」をしているから。

たとえば、私はプレゼンテーションの個別指導をすることがありますが、プレゼン向上のために「間違った努力」をしている人は大勢います。スライドの見てくれをよくしたり、立ち居振る舞いをビデオで撮って改善したり。

でも、それって極めて表層的。プレゼンテーションで一番大事なのは聞き手の分析であり、その人に対して何をどう伝えるかの「コンテンツ」です。これを改善することなしにプレゼン力向上は見込めません。

プレゼンに限らず「正しい努力」をするために、今後は人工知能のサポートが期待できます。人工知能が「このやり方が正しい」と教えてくれれば、成長も成果もよっぽど手に入れやすくなるでしょう。

努力は大切ですが、正しい努力をすることはもっと大切。
あなたの今の努力は、本当に「正しい」ものになっていますか?

training photo

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中