プレゼン上手な人を見ると、「カッコいい!」と思いますよね。
でも実は、プレゼンが上手すぎると、かえって信頼を失うリスクがあるんです。
「え?そんなことあるの?」と思われるかもしれませんが、ちょっと想像してみてください。
流れるようなスムーズな話し方、完璧に作り込まれたスライド、淀みなく続く説明…。
最初は「おぉ、すごいな」と思って聞いていたのに、気づけばどこか白々しく感じてしまうこと、ありませんか?
「この人、調子のいいこと言ってるけど、本当のところどうなんだろう?」
私も、つい最近この違和感を覚えました。
予備校説明会で感じた「立て板に水」の違和感
先日のメルマガで書いたとおり、最近の私と言えば娘の大学受験のため、予備校探しに奔走する日々。
某大手予備校の説明会に参加したときのことです。
登壇したのは、シュッとしたイケメン講師。
立て板に水のようなプレゼンが始まりました。
「この○○君は、最初やる気がなかったけれど、レベル別の講座のおかげで…」
「こちらの□□さんは、1つ合格したけれど、夢を諦めずに浪人して…」
次々と繰り出される「受験のミラクルトーク」。
でも、どこか引っかかるんです。
話し方があまりにスムーズすぎて、心に響かない。
「これ、毎回同じテンプレートを話してるだけじゃないの?」
そう思った瞬間、プレゼンへの興味がスーッと冷めてしまいました。
プレゼンの落とし穴:「上手すぎる」=「響かない」
この経験から気づいたのは、上手なプレゼンが必ずしも「伝わるプレゼン」ではないということ。
では、どうすればいいのか?
人の批判をするのは簡単ですが、自分も同じ落とし穴にハマっている可能性もあるわけで。ましてや、私はプレゼンテーションを指導する立場になることもあって、解決策を考えました。
一つの答えが、「対話型プレゼン」です。
信頼を勝ち取る「対話型プレゼン」とは?
「立て板に水」のプレゼンは、一方通行。
聞き手が本当に知りたいことを無視して、用意した話を一方的に押し付ける形になりがちです。
対話型プレゼンは、違います。
✅ プレゼンターが問いかける
✅ 聞き手の反応を見ながら、興味のあるところを掘り下げる
✅ 会話のように進めることで、共感と納得を生む
たとえば、予備校の先生なら、
「皆さんが今、一番気になっていることは何ですか?」
と問いかけて、受験生や保護者の疑問に応じて話す内容を変えたらどうでしょう?
少なくとも私は、その場でリアルな対話が生まれた方が、ずっと信頼できると感じます。
もしあなたがプレゼンを練習しているなら、「立て板に水」を目指すのではなく、「対話型プレゼン」を試してみませんか?
きっと、聞き手の反応が変わるはずです。
この記事を書いた人

木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
- 投稿タグ
- プレゼン