マネーセミナー、とくに初心者向けのものは、「分かりやすい説明」をするのに苦労するもの。
十分かみ砕いた説明をしたつもりでも、アンケートには「分かりにくかった」なんて書かれてショックを受けることもありますよね。
そんな時に知っておきたいコツとして、「説明の順序は『具体物』から『抽象化』」、があります。
たとえば、「投資信託」を説明する際には、「株がパッケージになっている金融商品です」などと言いがちですが、これではまだまだ抽象的。
「具体物」を先にするならば、まずは日経225インデックスファンドを説明してみましょう。
「日経平均株価を算定する基礎になっているのは225社で、その会社に投資をしているイメージです」と。
その後、「実は日経225インデックスファンドも『投資信託』と呼ばれる商品の一部で、株がパッケージになっているものです」、と抽象化します。
一見単純なようですが、お金のプロほど抽象的な説明をしがちなもの。仕事の現場では前提を共有しているので(常識、と言っても良いでしょう)、抽象的な議論が多いのです。
なので、初心者、すなわち前提を共有していない人と話す時は、具体→抽象、の流れを意識したいものです。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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