衝撃的?なバーチャル・リアリティ(VR)体験は先日書きましたが、同じ会場でそれ以上に衝撃的な出会いがありました。それが、RPA。これはものすごくインパクトがあると思います。
パソコン上の作業がロボットに自動化されるRPA
私は技術の応用には2パターンあると思っていて、その切り分けが目立つものと目立たないもの。先日体験したバーチャル・リアリティは明らかに「目立つ」方で、注目されやすい割には応用分野がもう一つ絞れていないという印象です。
一方、今回紹介するRPA(Robotic Process Automation)は、「目立たないけれど社会的なインパクトは大」という印象。単語の中にはロボット(robotic)と入っていますが、別にaiboやペッパー君がいるわけではなく、パソコン上の操作をロボットのように自動でやるというものです。
ほら、日常業務の中には、パソコン上とはいえ単純作業ってあるじゃないですか。ウチで言えば、顧客DBにはお客様の姓と名が一つのフィールドに格納されているので、それを姓と名に切り分ける作業なんて典型的にそうです。
これ、現状では人手でやっているのですが、人工知能(AI)を備えたプログラミングで自動でやろうというのがRPAです。ちょっと前に日経新聞の「事務作業も自動化 「ロボ」ソフトで働き方改革」紹介されてから注目していましたが、デモを見るとすごいわ。
Excelに格納されたデータをアクセスのフォームの該当部分に貼り付けるという作業だったのですが、ロボットが動いてパタパタパタと自動で入力されてゆくと、ものすごい「凄み」があります。これって人間がやると時間の無駄だしミスも起こるしな~、というのがほぼ完璧にできているんじゃないかな。
仕事像が変われば人材育成も変わる(べき)
ここのところ、ATC21Sの21世紀型スキル~4つの大分野と10の具体的スキルから始まって、2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう、オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」(週刊現代)など、これからの仕事像を覆すような話がされています。
頭で分かっていても、「まだちょっと先の話かな~」と思っていました。正直なところ。ところが、RPAのデモを見ると、まさにこれって今この瞬間に起こっていることなのだと実感しました。
これだけ大きく仕事像が変わるということは、当然人財育成も変わらなければいけないわけで、その中で我々は何をなすべきか、模索をしたいと思います。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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