フジテレビのコンプライアンス問題で揺れるテレビ界を理解するため、アメリカ事情を知りたいと思いました。そこで参考になるのが「ハイパーメディアクリエイター」こと高城剛さんのメルマガです。
ハイパーメディアクリエイター高城剛さんによるテレビ業界の近未来予想
2025/02/03発行の高城さんのメルマガ「日本のテレビ業界は変われるか」は読み応えあり。結論としては、
少しづつ変わっても、もう十年は不透明な状況が続くだろうと感じています。正直、バブル世代が引退しなければ抜本的には変わらないでしょうね。なぜなら、大半のテレビ局員は、事実上の共犯者だからです。
とのこと。
これには納得で、今はフジテレビの経営陣が問題視されていますが、他の局も含めてテレビ業界全体の問題という気が私もしています。というか、テレビという過去70年栄華を誇ったメディアの崩壊に直面しているんだろうな、と。
米国ではテレビ業界の競争が進んだが…
高城さんは上記の予測にあたり、米国テレビ業界の変遷をベースにしています。詳しくはメルマガ本体に譲りますが、米国においてはケーブルテレビが発展したせいでテレビ業界の競争が起こったことが日本とは大きく違うと理解しました。既存テレビ局と芸能プロダクション(タレントエージェンシー)の力が弱まり、結果として透明性の高い業界になったことが、ハリウッドを含めた今のアメリカの映像業界の隆盛をもたらした、と。
ハイパーメディアクリエイター高城剛さんが指摘する日本のテレビ業界の課題
翻って日本では、テレビ業界には競争原理が持ち込まれませんでした。結果として古い「ブラックボックス」による意志決定体質が残り、それが今回のフジテレビ問題の底流となっているのでしょう。そうすると、この政治・官僚も含めた仕組みが変わらない限りテレビ業界が大きく変わることなく、冒頭の予測に繋がるわけです。
もちろん、高城さんの解説をそのまま鵜呑みにすることは避けなければなりませんが、いまのテレビ業界の動きを見ていると、「多分そうなんだろうな」と思わせられました。
Photo by ryumu
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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