「測定できないものは管理できない」という言葉があった気がして、数値化による測定はマネジメントの基本だと思います。そのための工夫、いろいろあるものです。
社会課題を測定するSROI
まずは社会課題の測定から。貧困や格差など、さまざまな課題を解決するためのNPOが存在しますが、その効果をどう測定するの?というのがこちら。
【MBAの心理学】NPOなど、金銭面で成果の測定がしにくい状況で役立つのがSROI (Social ROI: 社会的投資収益性)。何らかの形で貨幣換算することで、投資対効果の測定を行う試み #心理学 #MBA pic.twitter.com/FeWKsfbzUN
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) February 2, 2025
想像ですが、NPOのマネジメントって普通の企業以上に難しそう。「お金」という尺度がないので、「何が正しくて、何が正しくないか」の解釈をそろえるのがたいへんでしょう。しかも、NPO界隈にはアヤシい人が多いし。私も一回噛みつかれてひどい目に遭ったことがありました。
数値から見る「年上の部下」
測定という観点ではこちらも大事。日本人はどうしても「年上の部下」を苦手と感じてしまいますが、意外と悪くないというデータです。
【MBAの心理学】サイボウズチームワーク総研の「年下の上司に聞く、年上の部下へのマネジメント調査」によると、「年下の上司との仕事のやりやすさ」に満足している人の割合は76%。理由は、上司が聞く耳を持っているから、そして上から目線ではないから #心理学 #MBA pic.twitter.com/WCa3CpVeQt
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 31, 2025
ただ、この手の調査は恣意的に行われることもあるので、調査元が誰で、どのように調査したかは精査する必要がありますが。
人々の幸せ度合いを計る厚生経済学
ちなみに、この手の「何をどう測るのか」は経済学の分野でもテーマになっているようで、名前で言うと「厚生経済学」と言うらしいです。ちょっと前に連載されていた日経新聞の記事が面白かったので、こちらも参考まで。時間があるときにでも、しっかりチェックしたいですね。
今朝の日経、坂本徳仁東京理科大学教授の論考は読み応えあり
「豊かさを測る指標」というタイトルの連載だが、毎回考えさせられる
今日のテーマは「公平な不平等」。欲を言えば成果主義と能力主義の違いの解説が欲しかったところ
連載の前回以前で解説があったのかな? pic.twitter.com/E8rXjuTN9d
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 28, 2025
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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