ロジックツリーって、ビジネスでの必要度合が高い割にはつくるの苦手にしている人多いですよね。

それを克服すべく、私が教えるロジカルシンキングの講座では様々な「理論」をうち立ててきました。

  • ルートコンセプト原則
  • 対概念法
  • サンマ感

などなど(いや、サンマ感は理論ではないか)。

そこに今日、新たな理論が追加されました。題して、K理論。今日の講座の受講者Kさんの発案になるので、このネーミングです。

いわく、

ロジックツリーの中の一要素を思いついたら、その右と左も考える、

と。すなわち、その要素を抽象化したもの(親要素)と、具体・細分化したもの(子要素)の双方を考えるとロジックツリーづくりが捗るというものです。

たとえば、「どうしたらレストランのお客様を増やすことができるのか?」を課題としたHowのロジックツリーの場合、

広告

と言うキーワードを考えたらその親要素すなわち「何のために広告をやるのか?」という観点で抽象化して考え、「それは人にそのレストランの存在を知らしめるため」と発想するのです。これでボトムアップ的にロジックツリーの階層が一段階増えました。

次は、兄弟要素です。すなわち、「レストランの存在を知らしめるために、広告以外の打ち手はないか」を考え、先ほどの「広告」の横並びの要素、「口コミ」を考えます。

一方で、子要素を考えるのは、「広告にはどのようなものがあるか?」を考えることに他なりません。たとえば、「ネット系もあれば紙媒体もある」と考えつくと、

存在を知らしめる
├広告
└口コミ
 ├ネット系
 └紙媒体

とロジックツリーが広がりを持って考えられました。

もちろん、このあとの検証は必要で、たとえば「広告と口コミが横並びでいいのか?」などのチェックによりロジックツリーの精度をあげていくべきですが、少なくともスタートポイントとしては発想しやすいのではないかと思います。
logic tree photoPhoto by Internet Archive Book Images

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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