ビジネスパーソンならば「商売道具」として使いたいTwitter (ツイッター)。ユーザー数も多く、リツイートという仕組みでかんたんに情報拡散できるので、マーケティングには格好のツールと呼ばれています。しかし、実際にTwitterを使って売上を上げるにはコツがあるのです。大事なのは、継続すること。そのための方法論を紹介します。
私のツイッターの使い方
先日、ツイッターで仕事の依頼をいただきました。もう、生まれて初めての経験です。本格運用を始めたのが2021年の4月ですから、約1年ぐらいかけて、ようやく成果に結びつきました。
実は私、そもそもツイッターってよくわからなかったんです。だって、「つぶやく」って何を言っているかわからないじゃないですか。公衆の場でつぶやくの?単なる危ない人だよねって。そうは言っても、マーケティング上はSNSは必要です。とくにツイッターは、拡散性、つまり、口コミを広げる効果が高いと言われています。
なので、「しょうがない、やるかあ」、と思い立ったのが2021年4月です。こんな場合はいつもそうですが、私はまず、本をチェックします。ツイッターでマーケティングをするためには、みたいな書名の本ですね。
色んな本があったけど、「Twitterの伸ばしかた ~10ケ月で2万人と繋がれた私の、これだけは押さえたい10のこと」という本が印象的でした。そうすると、書いてあるわけですよ。「はずかしい」投稿をして注目を集めようって。たとえば、こんなのね。
転職するときに、上司から、「うちの会社をやめるやつは他所で通用しない、絶対後悔するぞ。」と言われた言葉は忘れない。それから9年、全く後悔なし。 自分の可能性を信じて良かった。自分の可能性を信じれるのは自分だけ。
うっわ、恥ずかしい。何が恥ずかしいかって分析すると、全くの実績ない人が、かっこいいこと言っているわけじゃないですか。これね、大谷翔平くんが言うなら、そうだよな、って思います。「自分の可能性を信じれるのは自分だけ」。うん。
でも、ツイッターユーザーですよ?そんな暇あるなら仕事しろって世間からは思われている人ですよ?それが、「自分の可能性を信じれるのは自分だけ」って言っちゃうのって、私から見たら超恥ずかしい。
愚直にツイッター本に書いてあることをやってみる
でもね、私の偉いところは、そういうのでもやるの。愚直に。こんなツイートをしました。
リーダーシップなんて、しょせんスキル。決算書を読めることと本質的な違いはない。世の中にはリーダーシップを哲学のように小難しく語る人がいるが、騙されちゃダメ。
うわ、恥ずかしい。冷や汗が出ます。あるいは、他のユーザーに絡むわけです。「マーケティングとは…」って書いているユーザーに、「いや、そういう考えじゃなくて」みたいなリツイートをしたりして。これも恥ずかしいよね。傍から見たら、イタイおじさんだよね。
でまあ、そういうのを愚直にやっても全然うまくいかないわけですよ。てか、だんだんやっている自分が嫌になってくるしね。で、ある時から切り替えました。もう、そういうツイートはやめて、淡々と発信しよう、と。
たとえば、うちのサイトのコンテンツの紹介。あるいは、これは人気シリーズなんだけど、「MBAの心理学」。社会心理学のいろんな研究を日刊で紹介するっていうのね。でもこれ、リアルタイムで発信するのは無理です。なに?ツイッターに常にログインしておいて、ツイートするわけ?
続けることがツイッターの秘訣
そこで、MAの出番です。MAってのは、マーケティング・オートメーション。ソフトの設定で、決まった時間になるとツイートするようにしておくわけです。これ、続けられた要因です。はっきり言って。MAソフトがなければ、絶対途中で投げ出していました。
おそらく、多くの会社ではツイッターに限らず、ソーシャルメディアに一人の人材を貼り付けるのは難しいじゃないですか。仮に一人貼り付けたとしても、その人のやり方になって炎上しそうだし。そうすると、組織として継続的にどう取り組むかって話になって、MAソフトという結論になったのです。ちなみに、MAソフトの便利なところは、クロス投稿ができること。同じ投稿をツイッターにも、facebookにも、リンクトインにも投稿しています。
こうやって、手間を増やしてリターンを最大化できるというのも良いところです。結果も一元管理できます。facebookではいいねが何件もらえて、ツイッターでは反応が何件で…。精緻にやるなら、どんなツイートが受けが良いんだ、とか分かるはず。
で、最初に戻って、仕事の問い合わせを頂いたんですけど、これも続けていたおかげじゃないですか。途中でやめたら絶対なかったと思います。ということで、ツイッターで売上を上げたい方は、まずはMAの導入から始めると良いと思います。
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この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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