先週の「MBAの心理学」は村中先生の〈叱る依存〉がとまらないからの知見を紹介しています。全般的な感想としては、「分かったような、分からないような」という感覚で、ビジネスの現場で使えるのかな?と言う疑問が残りました。
村中先生はたしか障害児の教育に携わられていたような気がして、その世界では必要かつ正しいものの見方なのだろうと想像します。ビジネスでも上司-部下の関係のヒントになるかと思ってチェックしました。ただ、ビジネスの場合、部下はもっと自立した存在と捉えてよいかと思います。上司が「叱らざるを得ない」状況にしてしまう部下ってどうなの?と。大前提として、
【MBAの心理学】学習が進むためには自己決定が重要。「自分で決めた」、「自分がしている」という感覚が脳内の報酬系を刺激して自己学習を促す。それはまるですごろくで遊ぶとき、他人が賽を振るか、自分が賽を振るかのちがい #心理学 #MBA pic.twitter.com/MzhPIEp0Qn
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 26, 2023
というのは賛成です。結果、
【MBAの心理学】イェール大学のエイミー・アーンステン博士によると、「戦うか逃げるか」の防御システムは学習にはつながらない。恐怖や苦痛で扁桃体が活性化すると、知的な活動を司る前頭前野の活動が阻害される。すなわち、子供のしつけで恐怖を使うことは否定される #心理学 #MBA pic.twitter.com/icdUl5ojcZ
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 16, 2023
と言うことになるわけですね。
【MBAの心理学】イェール大学のエイミー・アーンステン博士によると、「戦うか逃げるか」の防御システムは学習にはつながらない。恐怖や苦痛で扁桃体が活性化すると、知的な活動を司る前頭前野の活動が阻害される。すなわち、子供のしつけで恐怖を使うことは否定される #心理学 #MBA pic.twitter.com/icdUl5ojcZ
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 16, 2023
も、最近の若手の「叱られたくない」というのと平仄が合います。
一方で、難しいのはここから。「誤学習」(○○をやらない)に対しては、
【MBAの心理学】誤学習(○○をできるけど、しない)への対応は行動アプローチ。何をどうするかを明確に伝え、それができたら報酬を与える。もっとも、その行動の焦点化は難しい。言い訳ばかりする部下に、「言い訳するな」と言っても効果がない #心理学 #MBA pic.twitter.com/nt7a8mdMIN
— 木田知廣 (マサチューセッツ大学MBA講師) (@kidatomohiro) January 27, 2023
と提唱されているわけですが、ビジネスの現場では、これがなかなか難しい。いや、ホントに、どうやったら言い訳しなくなるのか、方法があったら教えて欲しい。
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
- 投稿タグ
- 行動アプローチ