ショート動画が人気です。一昔前はTikTokでダンスや口パクなどのイメージでしたが、いまやyoutubeショートなどでビジネスを題材にしたものもたくさん投稿されていますし、LearnOnTikTok、つまり「TikTok上で学ぼう」という学習コンテンツも盛り上がりを見せています。とはいえ、「本当に始める価値あるの?」と迷っている方もいるでしょう。そのような方向けに、ショート動画を10本投稿して見えてきた、「始めるコツ」を紹介します。

通常よりも閲覧数が多いショート動画

まずは、当社のショート動画の取り組み状況です。GW明けの5月8日から始めて、1日1本投稿。これまで10本ぐらいアップしています。

どのくらい見られているか。まず、youtube上ですけれども、最高閲覧数、1210回。平均すると437.5回見られています。通常動画の、このライブ配信や、他の経営、あるいはビジネススキルの動画の閲覧数から見ると、20倍ぐらい多いので、これはやってみて良かったな、と思っています。

しかもですよ。今の数字はyoutubeだけ。youtubeショートって言ってますけど、youtubeのショート動画部門の数字です。では、他の動画プラットフォームは?

tiktokにも同時に投稿していて、こちらはちょっとデータがそろっていないんですけど、平均では276回見られているので、悪くないかな、と思います。

ショート動画の課題は視聴者からのアクション

ただ、視聴者からのアクションは弱い。いいねの数は、youtubeで40件ぐらい。TikTokではわずか4件ですからね。これは、ショート動画のコンテンツとの相性みたいなのもあるんでしょうね。TikTokでは、ビジネス系のを見たいわけじゃない、感じかな。

あと、視聴者の反応という観点で言うと、チャンネル登録。これはyoutubeの1件だけなので、まだまだ。

そうすると、仮の結論としては、こんな感じです。「想像以上に手応えはあるが、改善の余地あり」。

じゃあ、改善の具体的な方向性は?って言う前に、他のプラットフォームも見てみましょう。実はふだんはyoutubeとTiktokの数字しか見ていないので、改めて気づきがありました。

まず、facebook。ていうか、facebook、見なくなりましたよね~。なんだろう?不思議なんだけど、今のfacebookは見る気がしないんだよな。で、動画の方は、平均すると投稿のリーチっていうのが閲覧数だと思いますが、20ぐらい。こっちは鳴かず飛ばず。ただ、これ、会社のfacebookページで公開しているからかもしれないですね。個人でやったらどうなるんだろう。さっそく明日にでも試してみます。

あと、インスタ。なんか、インスタは当社のターゲット顧客とは違う気がしていて、正直重視していませんでした。「インスタ女子」なんて言葉もあったと思いますが、若くてキラキラして女性が集っているイメージで。

でも、このライブ配信の準備をするためにデータを見たら、動画は平均で200回ぐらい再生されていたみたいです。アリです。フォロワーも生まれているしね。「いいね」ももらえてるし。これからは、インスタも真面目に数字を追っかけようと思うんだけど、データを見る画面、アプリからしか見えないのがナニですね。

私なんかはバリバリのパソコンユーザーじゃないですか。逆にスマホは見ないよね。そうすると、インサイト画面がスマホのアプリのみって言うのは、ちょっとキツい。インスタさん、何とかならないですかね。

ショート動画の目的を(あらためて)設定する

さて、ここまでを踏まえて、今後に関して。まずは目的の設定。なんだかもう、順序がイケてないのは分かってますが、明確な目的とかKPIとか設定していたわけじゃないのね。「とりあえず、始めてみよう」みたいな感じで。目的もざっくりと、「認知の向上」ぐらいのイメージですね。ここら辺を精緻化したいと思います。

で、KPIにも関わってくるけど、数値目標としては「いいね」獲得。もちろん最終的にはyoutubeの場合にはチャンネル登録、TikTokはフォローってなりますけど、これはハードルが高いような気がしているので、まずは「いいね」の獲得かな。さっき最終って言いましたが、本当は自社サイトまで導線を引かないといけないので、やや迂遠ですけどね。

あ、ただ、KPIはもう少し細かくしないといけないんでしょうね。たとえば、閲覧時間、1分の動画のどこで離脱しているか、みたいな話もあるわけで。ちょっとここら辺は勉強し直したいと思います。

もちろん私も始めるにあたっていろいろと勉強しました。ただ、その段階ではなんかピンとこないんですよね。なんての?お酒を飲まないのにお酒の調査をしている感じで、実感が湧かないというか。

だから調査の段階では、「やる価値があるかないか」に絞って考えました。それでやる価値ありと判断したら、始めちゃった方が早いかな、と。始めると、解像度が上がるって言うか、他の人の動画を見る目も、データを見る目もグッと上がってきますからね。

なので、今ショート動画を始めるかどうかに悩んでいる人がいるとしたら、アドバイスとしては、「やってみなはれ」。やる価値は十分にあるので、始めてみてご自身のショート動画解像度を高めるのがお勧めかと思います。

まぁ、私の場合、以前のライブ配信でも話したマイクロラーニングにつながっていくという意味合いもあるんですけどね。アダプティブ+マイクロラーニングという世界観は、たぶんハズレではないので、その意味でもショート動画は始めておいた方がいいだろうな、という判断もありました。

とはいえ、ショート動画って時間がかかりますけどね。1分のショート動画をアップするのに、私なんかはだいたい1時間かけているかな。5分でネタ書き、5分で撮影、40分で編集、10分でアップ、みたいな感じですかね。まぁ、編集のところはいずれ外注化するのでいいんですけど。

あ、あと、誰かコンサルタントみたいな人っていませんかね。いまやっているショート動画への取り組みが、本当にこのやり方でいいか気になるので、アドバイスしてもらえるとありがたいんだけど。もし、こっち系に強いコンサルタントをご存じの方がいたら、教えて下さい。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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