懐かしの我が母校、London Business School (LBS)の卒業生イベントでスピーチしてきた。

内容は、二部構成。

第1部は、「第1部: マネー・カレッジ セミナー体験セッション」と題して、普段セミナーで話している内容をギュッと凝縮してお届けした。

実は、LBSの卒業生は、学校が世界の金融の中心、シティーに近いせいもあって、金融畑に進まれる方が多い。そんな「プロ」立ちを前にして話すのも何だかなぁ、と思っていたが、予想以上にご好評をいただいた。

まぁ、よく考えてみれば、こちらは「教育のプロ」なのだから、「金融のプロ」と同じ土俵で戦っているわけではないので、緊張する必要はないのだ。というか、逆に、普段投資家とのコミュニケーションにもどかしさを感じている金融機関の方ほど、「おもしろい」と感じてもらえた気がする。
第2部は、「起業で得たもの無くしたもの?MBAがゼロからビジネスを立ち上げるとどうなる??」と題して、起業からこれまでに至る体験談を話した。

実は、その中の質問の一つに、グッと詰まってしまった(もちろん、「教育のプロ」としては、少しもアセッた素振りは見せなかった(はず))。

  「LBSで学んだことは、起業に活かされていますか?」

うーん、どうだろう?

たしかに、在学中専攻したのはEntrepreneurshipなので、企業系の科目は多くとった。

…が、

今の仕事にどのくらい活かされているかはちょっと疑問。とくに、ベンチャービジネスにおける戦略の描き方って、もっともっと理解が必要だと日々感じている。

ということは、学んだことがあまり活かされていない、というか、学びが少なかった、と言うことかな。

とはいえ、一方で、断片的なベンチャー起業のエピソードと、それにまつわる「ベンチャー感覚」は活きているという気がする。自分自身を客観視してみるに、他の起業家との違いがあるとすれば、見ている時間軸が他の人より長いかな、と言う感覚があって、それはこの、「ベンチャー感覚」を持っているから、とも思うのだ。

ちょうど会社の戦略を見直すタイミングでもあり、もう一度過去を振り返りつつ、学びを確かめてみたい。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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