昨日はプロティアン・キャリア協会さんのイベント「人的資本経営2025マニフェスト」に参加してきました。もともと協会内部の方向けの内容だったようで、場違いだったかな?と少し恐縮しつつも、結果として学びの多い時間になりました。
特に印象的だったのが、「プロティアン・キャリア」という概念についての発見です。
プロティアン・キャリアとは変幻自在?
「自分の軸を持ちつつ変幻自在に生きる処方箋」
これがプロティアン・キャリアの基本的な考え方だそうです。「アイデンティティ × 変化対応力」とも表現されていましたが、正直なところ、最初はピンときませんでした。「変幻自在」と言われても、それが具体的にどういう状態なのか、いまいちイメージが湧きません。
さらに、イベント中のスピーカーの方々が「苦しんでいる人を救いたい」というような表現をされていたのも気になりました。キャリア論の話で、なぜ“救う”という表現が出てくるのか?
しかし、この疑問は懇親会での会話を通じて氷解しました。
プロティアン・キャリアは「ミドルエイジ・クライシス」の処方箋
懇親会でお話した方がこんなことを言っていました。
プロティアン・キャリアは、ミドルエイジ・クライシスを乗り越えるキッカケになる
なるほど、と納得しました。
大手企業に入り、キャリアを積み、仕事で成果を上げる。そんな順調なキャリアの先に、ある日ふと「これからどうしたらいいんだろう?」という疑問が湧くことがあるそうです。いわゆる“喪失感”や“迷い”に直面する瞬間ですね。
その迷いを乗り越え、自分が本当にやりたいことを見つけ、新しいキャリアの可能性を広げる——それがプロティアン・キャリアの本質なのだと理解しました。
私自身はどうなのか?
実を言うと、私はこの手のミドルエイジ・クライシスを感じたことがほぼありません。「どの会社で働くべきか」「独立すべきか、会社員のままか」など、キャリアについての悩みはもちろんありました。でも、毎日が必死すぎて「これからどうしたらいいんだろう?」と立ち止まる暇もなかったのが正直なところです。
だからこそ、最初にプロティアン・キャリアの話を聞いたときにピンとこなかったのでしょう。
交流会での学びと次回への期待
懇親会では、他にもたくさんの発見がありました。HRプロさんの交流会でも感じましたが、やはり同じ業界の人たちとの対話は得るものが多いですね。今後もこうした場には積極的に参加したいと改めて思いました。
ただ一点、交流会のくじ引きに思った以上に時間が割かれていたのが惜しいと感じました。せっかく色々な方と話せる貴重な機会だったので、もう少しネットワーキングの時間を長く取れると嬉しいですね。もしお邪魔でなければ、次回のイベントも参加したいと思います。
この記事を書いた人

木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
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