経営者に必要な「時代を先読みする力」の基礎は、経済ニュースを理解することです。ところが、多くの人は日経新聞を読むことにすら苦手意識を持っているでしょう。これを解消するのが、株価、金利、為替、物価の4つの指標からなる経済ダイヤモンドモデルです。とくに、それぞれの指標の間にはたらくメカニズムが分かると、経済ニュースが見違えるように分かってきます。
経営者に必要な未来を見通す力
はいこのライブ配信では経済ニュースを理解するためのダイヤモンドモデルご紹介いたします。具体的に金利、為替、株価、物価4つでひし形をなしているのでダイヤモンドモデルと呼んでいますけれども、4つの指標とその間に働くメカニズムが分かると、経済ニュースがみるみる頭の中に入っていきます。特に経営者として経営人材として時代の先読みをしたいそんな方は最後までご覧ください。
では本題に戻りまして経済ニュースです。私は経営人材には経済ニュースの理解は不可欠、絶対に必要だと思っています。なぜかというと経営者の仕事って結局、将来の事はもちろんわからない見えない未来なんだけどでも、その中でちゃんとした計画を立て、おまけにそれを実行していくってことだと思うんです。
だから見えない未来をどうやって見通すかという観点で、経済ニュースが必要であるというふうに思っています。もちろんね、厳密に言えば以前紹介したエフェクチュエーション、戦略のエフェクチュエーション的なアプローチでとりあえずやってみるというのもアリはアリです。これであれば、あえて将来を見通す必要性はありません。
ただ現実問題としては、もしくは一般的にはやっぱり経済を知った上で将来を見通してそこに合わせて計画を立てていくのは必要だと思います。ただ、そうは言っても、経済にやっぱり難しいと思います。日経新聞とか読んでもなかなかちょっとわからない、ピンと来ないなあ、と多くの人は思うのではないでしょうか。
これに対する答えがもう出ていて、経済ニュースを理解するための一番簡単な方法は投資をすることです。以前もねこのライバー配信でお届けしてるんですけれども、日経225インデックスファンドって言う日経平均株価に連動する商品を買うことで、経済ニュース、もしくは日経平均の動きが頭の中に入ってきますからね。人間て本当に現金なもので、自分の財産が日経平均株価と連動して上がる下がる、増える減るっていうのがわかってくると、本当にですね、リアルに頭の中に記憶が定着します。
私が投資を始めたのはですね、1995年です。当時に経験株価は2万1千円くいあったと思うんですけれども、それ以降は大体どういう動きで日経平均株価が動いてきたかなっていうのは、わかるんですよね。21,000円から、その後上がったり下がったり、そして2003年小泉政権の時には7,000円代で底打って、その後上がった。やっぱりそれは、自分のお金がかかってるから、本当にも現金なものでってのはその通りだなと思います。
経済ニュースを理解するためのダイヤモンドモデル
そして今日の紹介は、その次のステップです。投資を始めて株価の動きが分かったとしたら、次のステップとしては、別の指標、具体的には金利、そして為替おまけに物価、そう、株価から始まって金利、為替、物価という4つの指標に注目していきましょう。菱形を描くのでダイヤモンドモデルってに呼んでいるものです。
ちなみにこれ元々がですね別の方のアイデアで角川聡一先生という方がいらっしゃるんですけれども、角川先生がやっぱりこの4つの指標って大事だよね、しかも4つの指標の間に働くメカニズムが大事だということを提唱されていました。角川先生は経済の専門家なので、もうちょっと複雑に説明されているんですけど、私はそれを素人にも分かりやすいようにシンプルにまとめてみたのが、経済ダイヤモンドモデルということになります。
そして、大事なのはメカニズムですね。たとえば金利が動くとそれが他3つの主要に対してどういう影響を与えるかということが分かると経済が分かります。例えばですね、金利。日本で金利が下がると為替に対しては円安ドル高です。しかもその時にですね、ざっくりとでいいので金利が下がったときの、日本の消費者あるいは日本の企業の動きなんかをイメージできるとメカニズムが覚えられます。
ダイヤモンドモデルの背後にある消費者の動き
さっきの話で、日本で金利が下がると円安ですよねって言われても、大抵忘れちゃうじゃないですか。あれ?どっちだっけなぁみたいな感じで。でも実は、日本で金利が下がったときに日本の消費者がどんな動きをするかっていうイメージを持っとくんです。例えばですけどね、金利が下がりました。そうすると定期預金の金利もさらに下がっちゃったよ。1年間預けても、こんなにごくわずかしかて利息つかないの?みたいな状況です。ところが、そんな時にもドル預金は金利はそのままなんです。なぜかというと、ドル預金の金利、ドルの金利っていうのはアメリカの方で決まるわけですからね。
そうするとそんな状況において日本の消費者は日本の銀行の定期預金を解約して、代わりにドルの定期預金を始めようかなって思うって、すごく自然じゃないですか。円の提供金を解約して、代わりにドルの預金を始めます。その過程では円を売ってドルを買うという流れになるわけですよ。結果として売られた円は安くなって、買われたドルは高くなる。すなわち円安ドル高ですよ、というような流れになります。
こんなイメージが頭の中にあれば、そうそうそう日本で金利が下がったから、そうすると円安ドル高だなっていうイメージを築きやすいんじゃないかなと思います。ちなみに、ちょっとだけ余談行きます。というのは円安円高ってすごく分かりにくくないですか?直感と合わなくないですか?例えばですよ、1ドル100円が1ドル150円になったら円安。すごくで直感にあわないんです。これ実はねなぜかというと、1ドルいくらっていうのはドル相場なんですよね。だからドル安ドル高で考えるとわかりやすいと思います。
さっきの1ドル100円が150円になったからドル高じゃないですかそうするとドル高とセットになるのは円安ですからね1ドル100円が150円ばドル高円安って考えるとねすごくわかりやすいんじゃないかなと思います。
では、話題を元に戻しましょう。先ほどの金利が動いたときに他の指標に対してどんな影響が出るかのメカニズムを理解しました。実は日経新聞とか、あるいは経済ニュースもそうなんですけれども、わかりにくいのはこのダイヤモンドモデルのメカニズムを、「もう皆さんわかってますよね?」っていう前提で記事が書かれているからなんです。そうするとそのメカニズムがわからない人間にとっては、なんかものすごい話が飛んでないですかね、みたいになって分かりにくくなってしまうということになります。
なのでこれから経済ニュースを読むあるいは、テレビとかでも経済ニュースを聞くときに、ダイヤモンドモデルに照らし合わせて理解いただけるといいんじゃないかなと思います。おかげで今では私、実は日経新聞も大好きです。朝起きるじゃないですか。そしてまあ朝イチに日経新聞読むわけですね。その時にもワクワクしますね。あなるほどなーみたいな、いろんな発見があって。そんな風になっていただけると、楽しく経済がわかって、将来を見通せるということになりますので、おすすめです。
ちなみに、私.ツイッターやってるんですけれども、ツイッターで日経新聞の記事紹介しています。今朝の日経に○○先生が書いたこの記事が特に面白かった、みたいのです。ツイッターで私発見していただけると、参考にしていただけるんじゃないかなと思います。ぜひですねtwitterにログインして、「MBA 木田」で検索してみてください。
はい、ではまとめましょう。そうですね、今日は経済ニュースがみるみるわかる経済ダイヤモンドモデルと題してライブ配信お届けしました。具体的には金利、株価、為替、物価4つの指標です。しかもその間に働くメカニズムがわかるといいですよということを紹介しました。
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この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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