昨日は米マサチューセッツ大学(UMass)のMBA受講生・修了生向け交流イベントに参加しました。
コロナ禍以降、リモートでの講義のみになっていたので、普段は画面越しでしか接していない受講生の方々とリアルで言葉を交わす機会。マスクも距離も気にせず話せる空間に、「ああ、本当にコロナは明けたんだな」としみじみ実感しました。
単なる「交流」で終わらない交流会の魅力
先日のHRプロさんの交流会で実感したとおり、やはりベースをおなじくする人たちとの対話は得るものが多いですね。単なる社交にとどまらず、ビジネス上のヒントがいくつも思い浮かびました。「MBA」を横軸に、業界も職種も異なるからこその発想の化学反応という感じ。このような交流会、ひいては卒業生ネットワーク<アルムナイ>は、今後ますます重要性を増していくと個人的には感じています。
差別化が問われるMBA
アルムナイの重要性が増すのは、MBAの差別化が今後重要になってくるから。
ひと昔前までは、「MBAを持っている」というだけで評価される時代がありました。しかし、いまやMBAはコモディティ化し、「持っているだけ」では差別化になりません。
だからこそ重要になるのが、“中身”とともに、卒業生のネットワーク。ビジネスに役立つ人脈が形成できているかが問われる時代になっています。最近流行の言葉で言えば、ソーシャル・キャピタルですね。
学校選びの新たな視点
これからMBAへの進学を考えている人にとって、学校選びは悩みどころです。教授の質やカリキュラム、ランキングも重要な指標でしょう。
でも、もうひとつ大切な視点があります。
それが「卒業後も続く関係性を築けるかどうか」。活発なアルムナイ・ネットワークを持つ学校かどうかは、卒業後のビジネス人生にも大きな違いを生み出します。
UMassの今回のような交流イベントは、その意味で非常に大きな可能性を感じさせてくれるものでした。
この記事を書いた人

木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
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