高知県のビジネス教育事業、土佐MBA。2023年度に開講する「土佐MBAゼミナール」の内容を一足早く解説します。初学者向けに楽しんで学べる講座なので、ご興味を持った方はお申し込みいただくか、あるいは経営者の方は社員を派遣していただければ幸いです。なお、第1回講義は6月24日(土)開催です。

土佐MBAゼミナールとは

6月24日(土)から私が講師を務める土佐MBAゼミナールが始まります。お近くの方、ぜひおいで下さい。

カリキュラムは、初学者向けMBA、戦略、マーケ、人材マネジメント、会計と必要分野を網羅しつつ、分かりやすく・楽しく学べる内容になっています。

じつはこれ、スゴく意味があることではないかな、と思っています。私はこれまで、エグゼクティブコースなど、土佐MBAの枠組みの中で経営層の指導をさせていただいています。ところが、そこで学んでいただいた経営層の方が会社に戻ると、学んだ内容を実践するのに難しさがあるようなんです。

ある受講者の方に言われたこと、まだおぼえていますけど、社長が土佐MBAの講座を受けて会社に戻って社員に伝えるじゃないですか。そうすると、言われてしまうんですって。「社長の言うことは、都会風やき~」って

確かにね。現場の社員の方がですよ。それまでビジネスについて学ぶという習慣がなかったとして、いきなり新しいことを言われたら面食らうんでしょうね。

なので今回のゼミナールは「底上げ」という観点でスゴく意味があると思うんです。ぜひ参加いただくか、もしくは社員を派遣してほしい。

私の高知初体験

ちなみに、私が土佐MBAに関わってから、6年。最初はほんの偶然でした。別に高知県に縁があったわけではないですしね。

一応、司馬遼太郎ファンとしては、「竜馬がゆく」の舞台になったという認識はありましたけどね。ただ、実はこの作品は司馬遼太郎先生の作品の中でもあまり好きではない。あまりにも司馬遼太郎先生の視点が竜馬一辺倒で、シラけちゃうと言うか。

とはいえ、高知ですからね。いちばん最初に言ったのは、営業活動です。プレゼンをしに高知にいくとなったんですけど、「ひょっとしたら二度と来ることはないかもな」と思っていました。だから、朝一の飛行機で行って、最終の飛行機で帰るという旅程。プレゼン終わった後もたっぷり観光をして帰りました。

それがね、縁あって6年続くわけですからね。何が起こるか分からないですよね。もちろん、コロナの間は高知に行くことができなくて、リモートの講義もありました。最近、ここ半年ぐらいかな。ようやく対面を回復、というかたちです。

でも、思います。高知の経営者の方、優秀な人が多いなって。たとえば、財務3表のワークショップがあるじゃないですか。私の講座を受けていただいた方は、ご存じだと思いますけど、「こっちから仕入れて、こっちへ売る」って言うのを基本に、資金繰りの視点、採算の視点、資産活用の視点、が学べるやつ。

あれ、土佐MBAでやると、ほぼ満点の回答の方が何人もいましたからね。つまり、勘と経験で経営しているだけじゃなく、ちゃんと数字にもとづいた意志決定できる人が多いんだな、っていうのは、スゴく印象的でした。

リモートワークで始まる地方のビジネス拡大

今、地方の経済は厳しいって言われているじゃないですか。そんな中、現地の経営人材のみならず、今年度はゼミナールで底上げを図るというのは、素晴らしい取り組みだと思います。地方での人材育成のひとつのモデルケースにしてもいいぐらいじゃないですかね。

しかも、これからの時代、チャンスが広がる可能性もあるって私は思っています。というのは、リモートワーク。コロナの数少ない功績ですけど、リモート商談とか、今当たり前になったじゃないですか。そうすると、高知の企業さんも県外にビジネスを広げるチャンスじゃないかと思うんです。

あるいは情報収集もね。展示会とか、もちろん対面の方が効率的なのは間違いないですけど、さすがに手間とお金をかけたら何回もってわけには行かないじゃないですか。だとしたら、他社がやっているウェビナーに参加するのって、情報収集にはスゴくオススメです。

たとえば私が先日参加したウェビナーは、「教育への「AI適用」の基礎とChatGPTの可能性」と言うタイトル。スゴく面白い、というか、エキサイティングでした。あ~、こういう世界観なんだなぁって。

もちろん、主催者は営業目的でやっているワケですから、その後営業のアクションはあります。そして中にはね、断っても断ってもしつこく電話をかけてくる会社があったりして、ダルいときもあります。でも、そういう悪質な企業は少数派。だいたいは良識的な範囲内での営業活動です。

というか、むしろ、そういう、他社の営業活動も参考になります。「あー、こうやって、リードジェネレーションからフォローアップしているんだな」って。

あ、だから、最初の話に戻るけど、例の「社長の言うことは都会風やき~」って言われちゃう方。社員の方に、業務の一環としてウェビナーに参加してもらったらよいのではないでしょうか。スゴく刺激になると思いますよ。

そして、その次は、自社でウェビナーを主催するとかね。これも、極論すればただ、いや、Zoomのウェビナープランを使うからただってわけにはいかないのか。でも、格安で実施できます。逆に、高知の企業が展示会に出展とかなったら、それこそたいへんじゃないですか。それが簡単にできるので、自社開催のウェビナー、やらない手はないと思いますけどね。

ん、でも、ウェビナーだと集客があるから、それはそれで手間がかかるのか。だとしたら、ショート動画ですかね。特に製造業で「もの」がある会社さんなんかは、ショート動画が映えると思います。

って言うと、「いや、ショート動画って、若い人が見るんでしょ?」と思うかもしれませんが、意外と年齢層は広いです。10歳区切りで見ると、25-34歳が最も多い視聴者ですが、35-45歳も17.5%、45-54歳も16.3%いますからね。

あ、いまのはyoutubeです。tiktokのショートは、ちょっとデータの見方が分からないな。でも、年齢層はもっと若めだと思います。だから、youtubeのショート動画。情報発信はアリだと思います。

というか、そういうSNSの使い方も、今回の土佐MBAゼミナールで学べますからね。ちなみに今回、マーケティング回だけは別の方が担当して、明治大学の加藤先生です。事例の紹介もあるみたいなので、余計楽しみですね。

はい、と言うことでまとめます。土佐MBAゼミナール、初学者向けに、楽しんで役立つ知識が身につく内容なので、ぜひチェックください。6月24日(土)に第1回講義がスタートです。そして、これをキッカケに、県外に情報発信してビジネスを広げるチャンスを見つけていただけると思います。

この記事を書いた人

MBAの三冠王木田知廣

木田知廣

MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。

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