AI<人工知能>の人材育成への利用法を、アメリカの事例をもとに紹介します。
人工知能の人材育成への活用法
さっそく10個のアイデアから。元ネタは、ダニエル・ウォレスさんによる、「人材開発における AI の即時活用法10選 (10 Immediate Uses for AI in Talent Development)」です。
- コースの概要とコンテンツを作成する
- AI生成のビデオとナレーションを作成する
- 画像とサウンド効果の生成
- 専門家からのコンテンツ派生を効率化する
- さまざまな書き方に適応する
- クイズの質問と評価を作成する
- 学習データの抽出、要約、視覚化
- 大規模にパーソナライズされた学習者とのインタラクション
- 学習者にとっての具体的な解決策がすぐにわかる
- パーソナルAIコーチを雇おう
この中から、4番目の「専門家からのコンテンツ派生を効率化する」を詳しく解説しましょう。
専門家の知識を抽出する人工知能
まずは「専門家」。英語ではsubject matter experts (SMEs)という言い方をしますが、ある分野に関して深くて広い知識を持っている人を指します。ただ、そのような人はしばしば人に伝えるのが苦手なもの。専門分野を突き詰めるのと、多くの人に広く知らしめるのは真逆なベクトルを持つ活動ですからね。
そこで、SMEの持つ専門知識をどのように分かりやすく伝えるか、というのが人材育成分野ではひとつのテーマになってきたわけです。従来は、伝えることのプロが、SMEをインタビューして重要なポイントを抽出して伝えるという作業を行っていたわけですが、これがAIにより簡単になるであろうとの示唆がされていることになります。
日本企業で言うならば、ベテラン社員の持つノウハウを言語化・データベース化するようなイメージでしょう。人手を介して行うと工数がかかったり不正確になったりするところが効率化できるというのは、大きなメリットと感じます。
Photo by quinet
この記事を書いた人
木田知廣
MBAで学び、MBAを創り、MBAで教えることから「MBAの三冠王」を自称するビジネス教育のプロフェッショナル。自身の教育手法を広めるべく、講師養成を手がけ、ビジネスだけでなくアロマ、手芸など様々な分野で講師を輩出する。
ブログには書けない「ぶっちゃけの話」はメールマガジンで配信中。
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